鉢・プランター選びのポイント
園芸に使用する鉢にはさまざまな種類があります。
育てたい植物の特徴や、置きたい場所にあった鉢を選んで、上手に園芸を楽しみましょう。
材質・形状・サイズから選ぶ
鉢の材質と特徴
鉢の材質には以下のものがあり、それぞれ特徴があります。
一般的な材質としては、プラスチック・素焼き・陶器・木が挙げられます。
プラスチック
- 重量が軽く、持ち運びが簡単
- 色やデザインが豊富
- 保水性が良い
- 割れにくい
素焼き(テラコッタ)
- 土を焼き固めた物のため重い
- 通気性が良い
- 衝撃を与えると割れることがある
陶器(うわぐすりを塗って焼いたもの)
- 土を焼き固めた物のため重い
- 色やデザインが豊富
- 保水性が良い
- 衝撃を与えると割れることがある
木
- 重量は比較的重い
- 通気性が良い
- 材質が木のため、植物との見た目の相性が良い
- 設置場所や保管の仕方によっては劣化が早い
定期的な防腐剤の塗布をしないと腐る場合がある
鉢の形状
鉢・プランターの形状には以下のものがあります。
長方形
シンプルでベーシックな長方形は、汎用性の高さが魅力です。
奥行きが狭いので、庭はもちろん、ベランダや窓辺のスペースが少ない場所でも使用できます。
正方形
スタイリッシュな角型は植物を立体的に飾れます。
一般的に深さがあるので、背丈のある植物の育成に適しています。
鉢の側面同士を合わせやすいので、鉢を隣合わせて飾る【寄せ鉢】も比較的少ないスペースで作れます。
丸型
スタンダードな丸形はやわらかいフォルムで、置く場所の雰囲気をやさしく演出してくれます。 サイズ、デザイン、カラーなどのバリエーションが最も多く、観葉植物から草花まで、幅広い植物に対応しています。
その他
代表的なものとして、壁掛け・吊り鉢・スタンドカップなどがあります。
植物の置き場所によって、華やかさを演出できます。
また、イチゴの栽培に適したストロベリーポットなど、果実や野菜栽培に適した専用形状のものもあります。
鉢のサイズ(深さ)
植木鉢の深さは、浅型・中型・深型の3つに大別できます。
浅型
直径:深さ=1:0.6~0.7程度
背の低い草花やサボテンなどの多肉植物など、根を浅く張る植物の栽培に適しています。
中型
直径:深さ=1:0.8程度
背の低い草花から高い草花まで、汎用性が高い鉢です。
高低差をつけた寄せ植にも適しています。
深型
直径:深さ=1:1以上
背が高くなる観葉植物や果樹、花樹木に適しています。
鉢・プランターのサイズと容量
鉢・プランターのサイズ
鉢のサイズ表記には一般的に”号”と”型”が使用されます。
- 1号=3cm
例)10号は上部直径が30cm、15号は上部直径が45cmになります。 - 1型=1cm
例)20型は上部直径が20cmになります。
横に長いプランター等、長辺が40cmのものは40”型”になります。
号数 | 鉢の直径(cm) |
---|---|
4号鉢 | 12.0 |
5号鉢 | 15.0 |
6号鉢 | 18.0 |
7号鉢 | 21.0 |
8号鉢 | 24.0 |
9号鉢 | 27.0 |
10号鉢 | 30.0 |
12号鉢 | 36.0 |
15号鉢 | 45.0 |
18号鉢 | 54.0 |
型数 | 鉢の直径(cm) |
---|---|
30型 | 30.0 |
36型 | 36.0 |
43型 | 43.0 |
鉢・プランターのサイズ・容量
鉢・プランターに入る土の量はL(リットル)で表記するのが一般的で、底から頂点1cm下までの高さを元に計算されています。
重量ではなく容量で表すのは、土の種類、ブレンドの比率、含んでいる水分によって重さが違ってくるためです。