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同じくらいの月齢の赤ちゃんがコップで飲んでいるのを見ると「まだ練習していないけれど大丈夫?」「練習しているけれどうまくできない」などと不安になる方もいるでしょう。
コップ飲みは、コップの角度や赤ちゃんの傾き加減、飲み物を口に含む時の筋肉の使い方など、覚えなければいけないことが多くあります。
難しいからこそ始めるタイミング・やり方のコツを理解して、コップ飲みの練習をスムーズに進めていきましょう。
本記事では、赤ちゃんのコップ飲みを始めるタイミングとやり方のコツを解説します。練習のコツ、注意点も紹介するためぜひ参考にしてください。
赤ちゃんにコップで飲む練習をさせるのはいつからがいい?

赤ちゃんにコップ飲みを練習させるタイミングは、離乳食を開始する時期でもある5~6ヶ月頃が目安です。
離乳食を始めると、口を開けたり飲み込んだりするのに必要な筋肉が発達してくるため、コップ飲みの練習もスムーズに進みやすくなります。
国立研究開発法人国立成育医療研究センターの「乳幼児健康検査身体診察マニュアル」で、コップ飲みの練習が推奨されているのは9~10ヶ月です。
このようにコップ飲みの練習を開始する時期は明確に決まっていません。個人差があるため、赤ちゃんの発育度合いをみて調整しましょう。
赤ちゃんのコップ飲みの練習はいつまで?練習期間の目安を紹介

コップ飲みの練習期間は、約1~2週間が目安といわれています。11ヶ月~1歳半頃までにできるようになる赤ちゃんが大半です。
コップ飲みに限りませんが、赤ちゃんが新しいことを習得する際は記憶力が大きく関係しています。
一説では赤ちゃんが物事を覚えていられる日数は「生後2ヶ月で1日~3日、3ヶ月で約7日、6ヶ月で約14日」と月齢によって異なるとわかっています。
コップ飲みの練習間隔が空きすぎると記憶が薄れるため、2週間を目標に毎日チャレンジするのが効果的です。
赤ちゃんのコップ飲みの練習をうまくいきやすくするコツ

赤ちゃんのコップ飲みの練習には以下4つのコツがあります。赤ちゃんがコップ飲みに苦戦している時は試してください。
- コップを使う前にスプーンで口をつけて少量からすする練習をする
- 赤ちゃんの機嫌がいいタイミングで練習を始める
- 親が一緒にコップで飲む姿を見せて真似させる
- こぼしても再度チャレンジしやすい環境を整える
コップを使う前にスプーンで口をつけて少量からすする練習をする
最初からコップを使うのではなく、スプーンにのせた少量の水分をすする練習から始めましょう。
ママやパパがスプーンを持ち、赤ちゃんの唇に横向きにくわえさせてください。スプーンはコップよりも口を付ける部分が限定されるので難易度が下がります。
唇を直接飲み物に付けてすすって飲むのは、赤ちゃんにとって初めての感覚です。ハードルが低いスプーン飲みから始めて、成功体験を積ませてあげましょう。
スプーン飲みに慣れてきたらコップ飲みの練習に移行します。コップで練習する際も一口分など少量からスタートさせ、徐々に量を増やしましょう。
赤ちゃんの機嫌がいいタイミングで練習を始める
コップ飲みの練習は赤ちゃんの機嫌がいいタイミングに行いましょう。楽しくご飯を食べている時、たくさん遊んで満足感を得ている時、のどが渇いている時などがおすすめです。
機嫌が悪い時は、正しいやり方で練習してもうまくいきません。赤ちゃんがコップ飲みを嫌いになってしまうと、習得するまで時間がかかるケースもあります。
赤ちゃんが楽しんでコップ飲みを覚えられるように、練習を始めるタイミングを見極めてください。
親が一緒にコップで飲む姿を見せて真似させる
赤ちゃんがコップ飲みを練習する時に、ママやパパがコップで飲む姿を見せるのもおすすめです。
赤ちゃんはママやパパなど身近な人の真似をしながら、多くのことを学び成長していきます。目で見て動作を真似することが、コップ飲みの成功へとつながるのです。
赤ちゃんがコップ飲みの練習に乗り気でない時は「かんぱーい!」と気分を盛り上げて楽しい雰囲気づくりをするのもいいでしょう。
無理なく楽しみながら覚えられる状況を作り、練習してみてください。
こぼしても再度チャレンジしやすい環境を整える
コップ飲みを失敗して飲み物をこぼしても、再度チャレンジしやすい環境を整えておきましょう。コップ飲みの練習期間に便利なアイテムを使うのがおすすめです。
例えば、プラスチックやゴム製のお食事エプロンをつけると、こぼしても服を濡らすことなく水分をキャッチしてくれます。
枠や段差付きのトレーを使えば、コップを倒しても周りに飲み物が広がりません。また、こぼれにくい構造のマグもあります。
便利なアイテムを使えば赤ちゃんの服が濡れることを防ぎ、親は失敗しても寛大な心で見守れるため、互いに穏やかな気持ちでコップ飲みを練習できるでしょう。
赤ちゃんにコップ飲みを練習させる時に使うコップ・マグの選び方

コップ飲みの練習には、使うコップやマグも重要になります。コップやマグを選ぶ時のポイントは以下4つです。
- 持ち手付きで赤ちゃん自身が飲む時の傾きを調整しやすい
- 倒してもこぼれにくい構造で外出時・移動時に飲ませる際も安心
- シンプルな構造でパーツの着脱もしやすくお手入れが簡単
- 赤ちゃんの発育やコップ飲みの慣れに応じてパーツを取り換えできる
持ち手付きで赤ちゃん自身が飲む時の傾きを調整しやすい
コップ飲みを練習する時は、持ち手付きのコップやマグを選びましょう。両手で持てるように左右に1つずつ持ち手が付いているタイプがおすすめです。
両手で持てると赤ちゃんが自身で持って飲む時に口に対して左右差なく平行に傾けやすくなります。ママやパパがサポートする時も持ち手を持って傾き加減を調整可能です。
持ち手のサイズや形状は商品によって異なります。赤ちゃんが持ちやすいサイズかつ手にフィットする形状のものを選びましょう。
倒してもこぼれにくい構造で外出時・移動時に飲ませる際も安心
倒してもこぼれにくい構造だとバックの中で中身が漏れたり、倒した時に周りが濡れたりする心配が少なくなります。外出時や移動時にもコップを持ち運んで練習する際も安心です。
特にコップ飲みの練習中は失敗することが多くなるので、こぼれにくくするために工夫されているコップやマグを選びましょう。
ふたの上部に飲み口が付いているものやふた自体の密閉性が高いもの、一定の角度以外はフタが開かなくなっているものなどがおすすめです。
シンプルな構造でパーツの着脱もしやすくお手入れが簡単
シンプルな構造でお手入れしやすいものがおすすめです。コップやマグは赤ちゃんの時だけでなく、1歳を過ぎた後も使えます。
清潔な状態で長く使い続けるためには、パーツが着脱しやすいなど洗いやすいものを選びましょう。とはいえパーツが多すぎると洗うのに手間がかかるため、構造のシンプルさも大切です。
「毎日のお手入れを苦に感じないか」という視点で、自分が無理なく清潔に保てるコップやマグを選んでください。
赤ちゃんの発育やコップ飲みの慣れに応じてパーツを取り換えできる
コップ飲みを練習する前から使えて、赤ちゃんの発育や慣れに応じてパーツを取り換えられるマグもあります。
飲み口やふたを取り換えることで哺乳瓶・スパウトマグ・ストローマグ・コップとして使えるものなら、慣れ親しんだマグでコップ飲みを練習でき、経済的な負担も少なくすみます。
練習後しっかり飲ませたい時はパーツを交換するだけで、飲みやすい形状にカスタマイズできるため別のマグに飲み物を入れ替える手間もかかりません。
コップ飲みの練習ならリッチェル トライマグシリーズ

コップ飲みの練習には、リッチェルのトライマグシリーズがおすすめです。
口を閉じる練習や舌の正しい位置を覚えるサポートができるので、初めてのコップ練習にぴったりです。
トライマグシリーズのコップマグには以下2つの特徴があります。
- 安心して使える漏れない構造
- お手入れ簡単でいつでも清潔
トライコップ飲みマスターセット
コップ飲みマスターセットは、生後5ヶ月頃から使える2種類のマグがセットになった商品です。
おうちカップは成長に合わせて、ひとさじ飲み・直飲み・フタを使わずにコップ飲みと3ステップの練習ができます。
1アイテムで、段階的にコップ飲みをしっかりマスターできます。

トライ コップ飲みマスターセット | |
最大目盛り容量 | おうちカップ:100mL コップマグ:200mL |
対象月齢 | 5ヵ月頃~ |
サイズ | おうちカップ:10.8×7.4×7.6H(cm) コップマグ:13.2×7.7×11.4H(cm) |
トライ飲みやすいコップマグ
飲み口をくわえて吸うと弁が開く仕組みになっているため、初めての練習でもこぼさずに飲むことができます。
お出かけ用のコップマグとしても最適です。

トライ のみやすいコップマグ | |
最大目盛り容量 | 200mL |
対象月齢 | 8ヵ月頃~ |
サイズ | 13.2×7.7×11.4H(cm) |
トライ飲みやすい保冷コップマグ
トライの保冷マグカップは真空断熱構造により、飲み物の温度をしっかりキープしてぬるくなりません。
暑い季節や長時間のおでかけにも便利です。

トライ のみやすい保冷コップマグ 300 | |
実容量 | 300mL |
対象月齢 | 8ヵ月頃~ |
サイズ | 13.2×7.7×14.1H(cm) |

トライ のみやすい保冷コップマグ 450 | |
実容量 | 450mL |
対象月齢 | 8ヵ月頃~ |
サイズ | 13.2×7.7×17.7H(cm) |
赤ちゃんのコップ飲み練習のやり方について多くのパパママが気になること

赤ちゃんのコップ飲み練習のやり方で、多くのパパやママが気になっていることを以下でまとめました。
- コップ飲みを練習させるべき期間を過ぎましたが正常な発育段階には今から始めても間に合う?
- コップ飲みをなかなかうまくできない場合でも発育に心配はない?
コップ飲みを練習させるべき期間を過ぎましたが正常な発育段階には今から始めても間に合う?
コップ飲みを練習させるべき期間を過ぎてから始めても、正常な発育段階には十分間に合います。
コップ飲みを練習していなくても、離乳食が進む過程で口周りの筋肉の使い方が上手になることから短期間で習得できることもあるでしょう。
継続的に練習させれば1~2週間程度でコップ飲みができるようになるため、今からでも始めましょう。
コップ飲みをなかなかうまくできない場合でも発育に心配はない?
コップ飲みの練習に時間がかかっている場合も、発育を心配する必要はありません。コップ飲みを習得する期間には個人差があります。
失敗が続いていたとしても少しずつできることが増え成功に近づいているはずです。
現段階でコップ飲みができなくても困ることはないため、焦らず練習を続けてください。
早くコップ飲みができるようにしたい方や不安な方は、定期検診や自治体の保健センターなどでアドバイスを求めるのもいいでしょう。
正しいやり方をもとに赤ちゃんのコップ飲み練習をスムーズに進めましょう
赤ちゃんのコップ飲みの練習は、5〜6ヶ月頃から始めます。練習のやり方のコツはスプーンから始めること、赤ちゃんの機嫌がいい時に楽しみながらやることです。
倒してもこぼれにくいコップなどを活用して、繰り返しチャレンジしやすい環境を作りましょう。
スムーズに練習するためには、コップやマグ選びも重要になります。持ち手付き・こぼれにくい・お手入れ簡単なものがおすすめです。
コップ飲みは11ヶ月~1歳半くらいまでに習得するのが一般的ですが、練習が遅れていても正常な発育段階には十分間に合います。
本記事を参考に今からでも正しいやり方でコップ飲みの練習を進めましょう。