赤ちゃんのコップ飲みはいつから練習させる?進め方やトラブルへの対処法も紹介

おやつを食べる赤ちゃんとコップ

赤ちゃんがコップで飲めるようになると、専用のマグを使わず気軽に水分補給できるため、早くコップで飲ませたい方も多いのではないでしょうか。

しかしコップ飲みは赤ちゃんにとって難しく、マスターするには繰り返し練習しなければいけません。スムーズに練習を進めるためには適切な時期や方法で実施することが大切です。

本記事ではコップ飲みを練習させる月齢や練習方法、習得させるポイントを解説します。

また、戸惑わずに練習を進められるように起こりがちなトラブルと対処法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんのコップ飲み|これから始めるパパママ向けの基礎知識

ノートとペン

練習を始める前に知っておきたい赤ちゃんのコップ飲みに関する基礎知識を、以下で解説します。

  • いつから練習は始めた方がいい?
  • どれくらいでできるようになる?
  • まだ練習してないけれど正常な発育には問題ない?

いつから練習は始めた方がいい?

コップ飲みの練習を始めるタイミングは、5ヶ月~6ヶ月頃が一般的ですが、個人差があるため、このタイミングにとらわれる必要はありません。

ちなみに国立研究開発法人国立成育医療研究センターの「乳幼児健康診査身体診察マニュアル」では、9ヶ月~10ヶ月の健康診査の項目にコップ飲みの練習を開始する旨が記載されています。

ただし、早すぎても習得に時間がかかりやすいため、離乳食を始めてからを目安に練習を開始しましょう。

どれくらいでできるようになる?

コップ飲みは練習開始から1週間~2週間程度でできるようになるのが一般的です。大半の赤ちゃんが、11ヶ月~1歳半頃までには上手にコップで飲めるようになります。

コップ飲みの習得に大きく関係するのが赤ちゃんの記憶力です。

赤ちゃんの記憶力は、生後2ヶ月で1日~3日、生後3ヶ月で約1週間、生後6ヶ月で約2週間といわれています。

前回練習した時の感覚を忘れないよう、コンスタントにコップ飲みにチャレンジさせるのが早期習得の鍵です。

参考:公立はこだて未来大学「赤ちゃんの記憶」

まだ練習してないけれど正常な発育には問題ない?

赤ちゃんにコップ飲みを練習させておらず、不安な方もいるかもしれません。しかし練習を始める時期が遅くなっても、赤ちゃんの正常な発育に後れは出にくいため、安心してください。

月齢が進むほど赤ちゃんの記憶できる期間が長くなるため、スムーズに練習を進められるケースもあります。

継続的に練習すると1週間~2週間くらいで上手に飲めるようになります。現時点からコップ飲みの練習を始めても決して遅くはありません。

赤ちゃんのコップ飲みはストロー飲みとどっちが先がいいのか解説

コップ飲みとストロー飲みは、どちらから練習させてもかまいません。それぞれ以下のように見解が分かれています。

  • コップ飲み派:早くコップ飲みを覚えてほしい
  • ストロー飲み派:赤ちゃんが覚えやすい

ストロー飲みはおっぱいや哺乳瓶の飲み方と似ており、飲み込む時の舌の位置も授乳期と変わらないため、赤ちゃんが覚えやすいです。

しかし、ストロー飲みが定着すると、次のステップである食べ物を飲み込む舌の位置に移行しにくくなり、噛み合わせに影響が出る可能性があります。

コップ飲みから練習すれば舌が正しい位置になり、噛み合わせに影響が出にくい傾向があります。

赤ちゃんのコップ飲みの練習方法をステップ形式で紹介

コップで遊ぶ赤ちゃん

赤ちゃんのコップ飲みの練習方法をステップごとに解説します。

  1. スプーンで飲み物を口につける
  2. トレーニング用のマグで飲ませてみる
  3. ふたなしのコップにチャレンジする

 

1.スプーンで飲み物を口につける

スプーンに飲み物を入れて赤ちゃんの口につけましょう。

まずスプーンに入れることで、どのような飲み物がコップに入っているか視覚的に確かめられます

そして赤ちゃんの口に付けると、液体が口に入ってくる感覚をつかめるため、コップで飲むことにも抵抗感を感じにくくなるのです。

何度も繰り返すと、飲み物をスプーンからすすって口に入れ、口に含んだ飲み物をこぼさないようにする動作が身に付きます。

2.トレーニング用のマグで飲ませてみる

スプーンで飲むのに慣れてきたら、コップタイプのマグで飲ませてみましょう。

例えば、特殊構造のふたで赤ちゃんが吸う部分のみ飲み物が出る仕様のマグは、落としたり倒したりしてもこぼれにくいので練習にぴったりです。

飲み口に小さな穴が複数開いているなど、少しずつ出てくるように工夫されているマグもあります。

コップを傾けすぎても飲み物は一気に出てこないため、口の両サイドからこぼれにくいのが特長です。

3.ふたなしのコップにチャレンジする

トレーニング用のマグでうまく飲めるようになったら、ふたがないシンプルなコップにチャレンジしてみましょう。

始めは赤ちゃんの口でも飲みやすい小さなサイズのコップがおすすめです。

コップに入れる飲み物はスプーン1杯~2杯程度と少量にするとこぼしにくくなります。徐々に量を増やして挑戦してください。

コップの傾け加減もポイントです。最初は難しいため、親がコップを持ったり手を添えたりしながら、角度を調整してあげましょう。

赤ちゃんにコップ飲みの練習をさせる時は使う製品の選び方も大切

製品選びのポイントは以下の5つです。

  • 倒してもこぼれにくい構造
  • 軽くて持ちやすい形状
  • 容器が透明で目盛りがついている
  • パーツの着脱が簡単でお手入れ楽々

練習中はコップを倒すことが多いため、こぼれにくい製品だと安心です。

飲みやすさを重視する場合は、両側に取っ手が付いている軽量のものを選びましょう。赤ちゃんでも持ちやすく傾きを調整しやすいです。

透明で目盛りが付いている製品もあります。こぼさず飲めるようになれば、一目で飲んだ量がわかって便利です。

赤ちゃんが直接口をつけるため、手入れのしやすさもチェックしましょう。パーツの着脱が簡単なものだと、楽に手入れでき衛生的に使えます。

パーツ交換だけで、ストローマグなどと併用できる製品を長く使うのもおすすめです。

赤ちゃんのコップ飲み練習をスムーズに進めるためのポイント

コップで乾杯する赤ちゃんとママ

赤ちゃんのコップ飲み練習をスムーズに進めるためには以下5つのポイントがあります。

  • 飲み慣れた常温に近い飲み物を入れる
  • 親が目の前でコップを使ったり一緒に飲む真似をしたりお手本を見せる
  • 赤ちゃんの機嫌がいい時を狙って練習する時間を取る
  • できたことを褒めて何度もチャレンジしやすい雰囲気を作る
  • お気に入りのマグやコップがあれば積極的に取り入れる

飲み慣れた常温に近い飲み物を入れる

コップには飲み慣れた常温に近い飲み物を入れましょう。

慣れない飲み物だと、警戒して飲もうとしなかったり、口に入った時に驚きうまく飲めなかったりします。

飲み物の温度も常温にしておくと、赤ちゃんが口に入れた時にびっくりしにくいです。

特にコップはスパウトマグやストローマグと違い、一度に多量の飲み物が口に入るため温度を感じやすいです。

熱すぎ・冷たすぎが原因でコップ飲みを嫌いにならないように注意してください。

親が目の前でコップを使ったり一緒に飲む真似をしたりお手本を見せる

赤ちゃんがコップ飲みに興味を持たなかったり、コップで遊ぶだけで練習が進まなかったりする時は、親が目の前でコップを使ってみてください。

おもちゃのコップで一緒に飲む真似をして遊ぶことから始めてもよいでしょう。

親がお手本を見せることで赤ちゃんは真似しようとして、コップ飲みへの興味を惹けます。

赤ちゃんは真似することで学習し覚えていくことが多いため、効果的にコップ飲みが練習できるでしょう。

赤ちゃんの機嫌がいい時を狙って練習する時間を取る

コップ飲みを練習するベストタイミングは、赤ちゃんの機嫌がいい時です。赤ちゃんの気分が乗れば、集中して練習してくれやすくなります。

一方、赤ちゃんの機嫌が悪い時は、本来できることもうまくいきません。最悪の場合、コップ飲みの練習を嫌がるようになる可能性もあります。

赤ちゃんが眠くてぐずっている時や、お腹を空かせてご飯に夢中になっている時などは練習を避けましょう。機嫌のいい時を見逃さず練習時間を確保してください。

できたことを褒めて何度もチャレンジしやすい雰囲気を作る

赤ちゃんにとって複雑な動作が必要なコップ飲みはハードルが高いため、習得までに時間がかかる子が大半です。

失敗が続くと親は焦るでしょうが、何度も失敗することを前提として根気強く待ち、少しでもできたことを褒めてあげましょう。

コップ飲みは、練習回数が多いほど上達します。失敗ごとに目を向けると赤ちゃんのやる気もそがれるため、何度もチャレンジしやすい雰囲気を作り、楽しく練習できる環境を整えましょう。

お気に入りのマグやコップがあれば積極的に取り入れる

コップ飲みの練習意欲を上げるために、赤ちゃんがお気に入りのマグやコップがあれば積極的に取り入れましょう。

マグやコップの機能性とともに、赤ちゃんが練習する気になることも大切です。

赤ちゃんが好きなキャラクターや乗り物が描かれているなど、やる気を引き出せるデザインのアイテムを用意してください。

特にお気に入りがない場合は、複数の選択肢を与えて赤ちゃんに選ばせるのもよいでしょう。

赤ちゃんにコップ飲みを練習させる時に起きがちなトラブルと対処法

コップ飲みを練習する赤ちゃん

コップ飲みの練習をさせる時に起こりがちなトラブルを知っておくと、落ち着いて対処できます。以下3つのケースについて原因と対処法をみていきましょう。

  • コップを使って自分から飲もうとしてくれない
  • コップを噛んでしまい練習が進まない
  • 飲み物を何度もこぼしてしまう・一向にうまく飲めない

コップを使って自分から飲もうとしてくれない

自らコップで飲もうとしない赤ちゃんは多いです。原因は以下2つが考えられます。

  • コップを飲むための道具と認識していない
  • 飲ませてもらうのを待っている

コップの用途がわからず、関心を持てないのかもしれません。

親がコップで飲むところを見せたり赤ちゃん好みのコップを用意したりして、コップの用途を伝え興味を持たせることから始めましょう。

興味を持っていても自ら飲もうとしない時は「自分で飲む」概念がないことも考えられます。

毎回親がコップを持って赤ちゃんの口元まで運ぶのではなく、自ら飲むような声かけも大切です。

コップを噛んでしまい練習が進まない

コップを噛んで練習が進まないケースもあります。コップを噛むおもな理由は「歯ぐずり」です。

歯ぐずりとは、一般的に歯が生えてくる際の不快感や痛みにより機嫌が悪くなる状態を指します。

赤ちゃんの歯が生え始めるのは6ヶ月~8ヶ月頃で、コップを噛み歯茎のむずむず感を紛らわす時によく見られます。

歯ぐずりは歯が生え始める前兆です。時期的に歯ぐずりが原因と考えられる場合は、歯固めを与えましょう。

歯固めを噛むことで気持ちが落ち着き、コップを噛まなくなることが期待できます。

参考:東岸和田堀内歯科医院の歯のブログ「子どもの歯(乳歯)の生える時期と順番」

飲み物を何度もこぼしてしまう・一向にうまく飲めない

飲み物を何度もこぼして一向に上手く飲めるようにならないことは、よくあります

焦る気持ちはわかりますが、すぐにできるようになると期待しすぎず、徐々に上達するのを気長に待ちましょう。

親ができることはこぼす前提で練習する環境を用意してあげることです。具体的には以下を参考にしてください。

  • こぼれにくいトレーニング用のマグを使う
  • コップの中身を少量にする
  • 水分をキャッチできるお食事エプロンを付けさせる

こぼしても寛大な気持ちで見守れて、親にとってもストレスが少なく済む方法で、練習に取り組みましょう。

コップ飲みの練習ならリッチェル トライマグシリーズ

コップ飲みをマスターするために、リッチェルのトライマグシリーズがおすすめです。

トライマグシリーズの詳細はこちら

口を閉じる練習・舌の正しい位置を覚える練習をすることができます。

トライマグシリーズのコップマグには以下2つの特徴があります。

  1. 安心して使える漏れない構造
  2. お手入れ簡単

コップ飲みマスターセット

コップ飲みマスターセットは対象月齢が5ヶ月頃からで、2種類のマグがついています。

おうちカップは段階に応じて、ひとさじ飲み・直飲み・フタを使わずにコップ飲みと3ステップで成長に応じた飲み方ができます。

1アイテムでコップ飲みをマスターすることができます。

 

トライ コップ飲みマスターセット
最大目盛り容量 おうちカップ:100mL
コップマグ:200mL
対象月齢 5ヵ月頃~
サイズ おうちカップ:10.8×7.4×7.6H(cm)
コップマグ:13.2×7.7×11.4H(cm)

 

のみやすいコップマグ

 

トライ のみやすいコップマグ
最大目盛り容量 200mL
対象月齢 8ヵ月頃~
サイズ 13.2×7.7×11.4H(cm)

飲み口をくわえてすすると弁が開くので、はじめてでもこぼさず飲むことができます。

お出かけ時のコップマグとしておすすめです。

 

赤ちゃんのコップ飲みは焦らず見守りながら一歩ずつ進めましょう

赤ちゃんにコップ飲みの練習をさせるのは、一般的に5ヶ月から6ヶ月頃です。ただし、明確な決まりはなく、今から始めても発育が後れるわけではないため、安心してください。

練習する時は、おもちゃや空のコップなどを使ってコップに慣れさせるところから始めます。トレーニング用のマグも活用しながら、徐々にステップアップしていきましょう。

一向にうまく飲めなくても焦る必要はありません。できたことを見つけて褒め、赤ちゃんのやる気を継続させてください。

何度も挑戦しやすい環境を用意して、一歩ずつ練習を進めていきましょう。

おやつを食べる赤ちゃんとコップ