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赤ちゃんは成長するにつれて哺乳瓶やおっぱいから、ストロー飲みやコップ飲みでの水分補給にステップアップしていきます。
しかし、コップやストローを与えてもすぐ上手に飲めるわけではないため「どうやって練習するの?」「コップとストローどっちから?」など、悩む方が多いです。
本記事では、ストロー飲みとコップ飲みを練習させる順番やその理由、同時に練習させる方法について解説します。
スムーズに練習を進めるポイントも紹介するのでこれから挑戦する方、上達せず悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
【結論】コップ飲みとストロー飲みはどっちから練習してもよい
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/トライマグIM04.jpg)
コップ飲みとストロー飲みを練習する順番は、実は決まっていません。
コップ飲みとストロー飲みを練習させる順番に対する考え方は、専門家でも見解が分かれます。
双方の意見に根拠があるため、どちらを先に練習しても間違いではないです。
そのため育て方の方向性や赤ちゃんの発達具合など、赤ちゃんやママパパにとって都合の良い方に合わせて決めましょう。
コップ飲みとストロー飲みの練習をどっちからやるべきかの根拠を紹介
![はてなマークを持つ女性](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/09/ストローコップ-根拠.jpg)
コップ飲みとストロー飲みを練習する順番について、異なる見解とその根拠を紹介します。どちらから練習させるか決める際の参考にしてください。
- コップ飲みの後にストロー飲みを練習させる派の意見
- ストロー飲みの後にコップ飲みを練習させる派の意見
コップ飲みの後にストロー飲みを練習させる派の意見
コップ飲みが先派の意見で多いのが噛み合わせに影響が出る可能性を防げることです。理由は以下2つあります。
- 舌と唇の筋肉のバランスが悪くなる
- 正しい舌の位置に移行できない
ストロー飲みはコップ飲みに比べて、唇よりも舌の筋肉を使います。先に覚えると、舌で歯を外側に押す力が唇で内側に押す力に勝り、歯が広がりやすいといった見解です。
また、ストロー飲みは授乳時の舌の動きの延長で、食べ物を飲み込む時の舌の位置と異なります。
授乳時は舌が前に出た状態でミルクを飲みますが、離乳食に進むと舌は後ろかつ上あごに付けて飲み込むことが必要です。
ストロー飲みは正しい舌の位置を習得しにくいことから、噛み合わせに影響がでやすいと言われています。
ストロー飲みの後にコップ飲みを練習させる派の意見
ストロー飲みが先派の意見で多いのが「赤ちゃんの覚えやすさ」です。
赤ちゃんの発達から考えた時にコップ飲みよりもストロー飲みの練習を先に始めた方が習得しやすいと主張しています。
具体的に推奨されている練習順番は以下のとおりです。
- 哺乳瓶やおっぱい
- スパウトマグ
- ストローマグ
- コップ
コップ飲みはコップを適切な角度に傾け、すすりながら飲み物を口に入れないと、うまく飲めません。
これまでおっぱいや哺乳瓶で飲んでいた赤ちゃんには、複雑な動作が多く難しいのです。
ここで、スパウトマグやストローマグを使い段階的に練習することで、ママパパと赤ちゃん、どちらの負担も少なく、コップ飲みへの移行もスムーズになります。
コップ飲みとストロー飲みの練習はいつから始める?おすすめの時期を紹介
![お茶を飲みながらおやつを食べる赤ちゃん](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/09/ストローコップいつから.jpg)
コップ飲みは5ヶ月~6ヶ月頃から練習を始めるのが一般的です。
しかし、国立研究開発法人国立成育医療研究センターの「乳幼児健康診査身体新札マニュアル」では、9ヶ月~10ヶ月が推奨されています。
練習開始の時期は個人差が大きいです。母子健康手帳に記載されている1歳6ヶ月頃までの習得を目指すとよいでしょう。
ストロー飲みに関しても明確な時期は決まっていません。6ヶ月~8ヶ月頃に練習を始める方が大半で、うまく飲めるようになるのは1歳頃が目安です。
とはいえ、時期が遅くなっても発達に問題はありません。赤ちゃんのペースで練習を進めていきましょう。
コップ飲み・ストロー飲みの練習方法をそれぞれステップ方式で解説
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/マグIM.png)
コップ飲みとストロー飲みの練習をスムーズに進められるように、それぞれステップ方式で解説します。
- コップ飲みの練習のやり方
- ストロー飲みの練習のやり方
コップ飲みの練習のやり方
コップのみの練習手順は以下のとおりです。
- スプーンを使う
- 大人が補助しながらコップで飲ませる
- 自分で持ってコップで飲む
まず、スプーンで少量の飲み物を口元へ運んで飲ませましょう。スプーンからのすすり飲みを通して「コップのふちに口をつけて液体を飲む」感覚を覚えさせることから始めます。
次に実際のコップを使いながら、大人が補助しながら飲ませます。コップを手で持ち少しずつ傾けることで、液体が口へ流れ込むことを理解させるのが狙いです。
コップで飲むこと自体に慣れてきたら、コップは自分で持たせて、傾けていくことで液体が流れ込む感覚や、飲めるだけの量を口に入れるための加減を覚えさせましょう。
ストロー飲みの練習のやり方
ストロー飲みの練習手順は以下のとおりです。
- スパウトマグを使う
- 紙パック飲料をストローで飲ませる
- ストローマグを使う
ストロー飲みの練習もスパウトマグからはじめます。スパウトマグで飲めるようになったら、慣れさせるためにストローをくわえさせましょう。
ストロー自体に抵抗感がないようであれば、紙パック飲料をストローで飲ませます。
紙パック飲料なら、赤ちゃんが自分で吸えなくても容器を押すと飲み物が口に入るため、ストローで飲む体験ができます。
「ストローを吸えば飲み物が飲める」ことを認識したら、ストローマグを使ってみましょう。
赤ちゃんにコップ飲みとストロー飲みを同時に練習させられる?
![赤ちゃんのことで悩む夫婦](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/09/ストローコップ同時.jpg)
コップ飲みとストロー飲みは同時に練習することも可能です。並行して練習させることで得られるメリットもあります。
どちらから先に練習させるか悩んでいる方は、ストローとコップの練習を同時に進めることも検討しましょう。
- 並行して練習させるメリット
- コップ飲みとストロー飲みを同時に練習させる方法
並行して練習させるメリット
コップ飲みとストロー飲みの練習を同時に行うメリットは、一度に多様な飲み方を習得できることです。
同時に習得できなくても、どちらが飲みやすそうかは比較しやすいため、赤ちゃんの発達度合や好みにあったやり方を早い段階で見つけられます。
どちらか一方を早くマスターすることで、もう片方の飲み方の練習に早く移行でき、結果的に短期間でコップ飲みもストロー飲みも習得できるのです。
コップ飲みは食事の際にお椀に入った汁物、ストロー飲みは紙パックやペットボトル飲料など、赤ちゃんに飲ませられるものの選択肢が増えるのも、同時に練習するメリットといえるでしょう。
コップやストローで飲む練習をスムーズに進めるためにはマグの選び方も大切
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/トライマグIM05.jpg)
コップやストローで飲む練習をスムーズに進めるためには、練習手順だけでなく使うマグの選び方も重要です。
マグ選びの際は以下3つのポイントを意識しましょう。
- 持ち手がついて軽量で持ちやすい
- 倒してもこぼれにくい
- パーツの着脱がしやすくてお手入れが楽
ハンドル状の持ち手が両サイドについていると、安定して持ちやすいです。ストローに弁が付いているタイプだと、倒したり落したりした時もこぼれにくく、練習のハードルが下がります。
マグのパーツの多さも要チェックです。パーツが多すぎるマグは着脱や洗浄に手間がかかります。
常に清潔な状態で使うためにも、シンプルな構造で手入れに手間がかからないマグを選びましょう。
赤ちゃんのコップ飲み・ストロー飲みの練習させる際のポイント
![飲み物を飲む子に微笑みかける女性](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/09/ストローコップのみポイント.jpg)
コップ飲みとストロー飲みを練習させる際の4
- 使った後にお手入れをこまめに行って常に清潔にしておく
- 赤ちゃんの機嫌がいい時を狙って練習させる
- ママパパが一緒に飲む動作を見せて真似させる
常温の飲み慣れたものを入れて練習する
マグには常温の飲み慣れたお茶や水を入れます。
熱すぎたり冷たすぎたりすると、うまく口に入っても、温度に驚き口から出してしまうことがあるため、必ず常温のものを用意してください。
普段、飲み慣れているものを入れると、コップ飲みやストロー飲みの練習に関心を惹きやすくなります。
赤ちゃんに安心感を与えるためにも、マグの中身を見せたりスプーンで口に運んだりして、何が入っているのか認識させましょう。
使った後にお手入れをこまめに行って常に清潔にしておく
マグやコップなどを使った後は、こまめに手入れし常に清潔にしておきましょう。
赤ちゃんが口を付けたり、口に入る飲み物が通るアイテムのため、洗浄や消毒は入念に行ってください。
ストローの内側やマグの底部分などは、専用のブラシを使うときれいに汚れを落とせます。
また、練習してから時間がたっている場合は一度洗浄し、中身を入れ替えてから使いましょう。
一度口に入ったものがコップやマグに逆流することもあり、中身が不衛生になりやすいです。
赤ちゃんの機嫌がいい時を狙って練習させる
赤ちゃんの機嫌がいい時を狙って練習させるのが効果的です。
機嫌が悪い時は、赤ちゃんの気分が乗らず練習が思うように進まないでしょう。最悪の場合、ストローやコップを見ただけで拒否するようになりかねません。
たっぷり昼寝して目覚めたあとやお風呂上がりですっきりしている時など、赤ちゃんの機嫌がよく練習に前向きになり、成功確率も上がります。
赤ちゃんの状態を観察して練習するタイミングを見計らいましょう。
親が一緒に飲む動作を見せて真似させる
赤ちゃんがやる気にならなかったり教えてもうまくできなかったりする時は、ママパパが一緒に飲む動作を見せて真似させるのがおすすめです。
ストロー飲みやコップ飲みに限らず、赤ちゃんは真似することで学習し成長していきます。
赤ちゃんが練習する時に、親も同じようなストローやコップを用意して、一緒に取り組みましょう。
喜んで親の動作を真似することで、遊び感覚で練習できるので上達が早まります。
できたことを積極的に褒めてチャレンジを促すことが飲む練習を進める鍵
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/マグIM01.png)
上手に飲めなくても、できたことを積極的に褒めて「もう一度チャレンジしたい」と思わせることが、練習を進めるポイントです。
コップ飲みやストロー飲みに失敗しても怒ってはいけません。できないことへの焦りを親が顔や態度に出さないよう気を付けてください。
頑張って挑戦しようとした姿勢やコップを口に持っていけたことなど、褒めるポイントはたくさんあります。
できたことに目を向け褒めてあげて、チャレンジ精神や好奇心を刺激しましょう。
リッチェルのトライマグシリーズでストロー飲み・コップ飲みをはじめよう
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/トライマグ食器IM.jpg)
トライマグははじめてのマグに最適で、口唇トレーニングをしながら「ストロー飲み」「コップ飲み」のどちらもしっかりマスターできます。
ストロー飲みでは口をすぼめる練習・吸い上げる練習におすすめで、コップ飲みでは口を閉じる練習・舌の正しい位置を覚える練習におすすめです。
ストロー飲み
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/トライストロー飲み00.png)
トライ ストロー飲みマスターセット | トライ もれないストローマグ | |
対象月齢 | 5カ月頃~ | 7カ月頃~ |
最大目盛り容量 | 200mL | 200mL |
サイズ | 13.2×7.7×11.1H(cm) | 13.2×7.7×11.1H(cm) |
ストロー飲みマスターセットは、幅広・ストローと2つの飲み口付き。すぼめる練習→吸う練習でストロー飲みを覚えるマグセットとしておすすめです。もれないストローマグは、すぐに吸う練習を始めることができます。漏れない構造なので、バックに入れても安心です。
コップ飲み
![](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/11/トライコップ飲み.png)
トライ コップ飲みマスターセット | トライ のみやすいコップマグ | |
対象月齢 | 5カ月頃~ | 8カ月頃~ |
最大目盛り容量 | おうちカップ:100mL コップマグ:200mL |
200mL |
サイズ | おうちカップ:10.8×7.4×7.6H(cm) コップマグ:13.2×7.7×11.4H(cm) |
13.2×7.7×11.4H(cm) |
トライシリーズのマグは安心して使える漏れない構造が特徴です。コップ飲みマスターセットはコップ飲みを覚えるのにおすすめです。
飲みやすいコップマグは飲み口をくわえてすすると弁が開く構造なのでこぼさず飲むことができるので、お出かけ時の使用もおすすめできます。
赤ちゃんのペースでストローやコップで飲む練習を進めてみましょう
![コップ飲みが上手な女の子](https://www.richell.co.jp/babychell/wp-content/uploads/2024/09/ストローコップまとめ.jpg)
赤ちゃんのコップ飲みとストロー飲みを練習する順番にはさまざまな見解があるため、どちらが先でも間違いではありません。
ストロー飲みはコップ飲みよりも習得しやすいのがメリットです。
しかしストロー飲みは、舌の位置の移行を妨げる可能性があるため、不正咬合を防ぐためにコップ飲みを先に練習すべきという意見もあります。
同時に練習するのも1つの手です。赤ちゃんの好みを知ることでどちらに重点を置くか決められ、結果的に早く習得できるケースも多いです。
親が焦ってもストローやコップを使えるようにはなりません。赤ちゃんのペースに合わせて、辛抱強く練習に付き合いましょう。