哺乳瓶の卒業はいつ?1歳〜1歳半の目安とマグへの切り替え方

離乳食が1日3回に進んでも、寝る前や日中のミルクは哺乳瓶で欲しがることがあります。このまま続けて虫歯にならないか、口の発達に影響しないかが気になるところです。

哺乳瓶の卒業は、卒乳とあわせて1歳6ヵ月ごろまでに終えるのが目安とされています。とはいえ、いきなり取り上げるものではなく、マグやコップに少しずつ置き換えていく進め方が基本です。この記事では、卒業を始めてよい状態の見きわめ方から、子どものペースで進める方法、移行に使うマグの選び方までを解説します。

哺乳瓶の卒業はいつから始める?

哺乳瓶をいつやめるかは、月齢だけで決まるものではありません。時期の目安はあるものの、離乳の進み方やコップで飲める段階には個人差があり、同じ月齢でも始めどきは子どもによって違います。

目安の時期と、子どもの様子から見きわめる目印をあわせて確認しておきましょう。

  • 哺乳瓶の卒業は1歳〜1歳半を目安にする
  • 離乳食が1日3回になるころからコップの練習を始める

哺乳瓶の卒業は1歳〜1歳半を目安にする

卒業の目安は、卒乳とあわせて1歳6ヵ月ごろまでとされています。ただし、母乳や育児用ミルクをやめる時期そのものに、一律の決まりはありません

いつまで続けるのが適切かを月齢だけで線引きするのは難しく、家庭の考え方に沿って進めてよいものです。1歳6ヵ月という数字は必ず守る期限ではなく、卒業に向けて動き始める目印として見ておくとよいでしょう。

離乳食が1日3回になるころからコップの練習を始める

離乳が後期(生後9ヵ月〜11ヵ月頃)に入ると、離乳食は1日3回になります。

飲む練習は、離乳が進んできたらスプーンで水分をとるところから始め、10ヵ月頃からコップで飲ませる練習へ進む流れです。1歳を過ぎるころには、自分でコップを持って飲めるようになります。

哺乳瓶の卒業を始めてよいかどうかは、この離乳の進み方から見きわめられます。次の3つに当てはまるか、確かめてみましょう。

☐ 離乳食を1日3回食べている
☐ コップから飲む練習をしている
☐ 自分でコップを持って飲める

3つすべてがそろっていなくても、離乳食が1日3回になっていれば、コップの練習から始めてかまいません。

哺乳瓶を卒業させるメリット

哺乳瓶を卒業させることには、子どもの歯と口の育ちに関わる2つのメリットがあります。どちらも毎日の飲み方の習慣と関わりが深く、卒業を先延ばしにしたくなったときの判断材料です。

  • 寝る前のミルクによる虫歯を防ぎやすい
  • 噛んで飲み込む力の発達につながる

寝る前のミルクによる虫歯を防ぎやすい

寝るときに哺乳瓶でミルクを飲みながら眠ってしまうと、虫歯のリスクが高くなります。哺乳瓶にジュースやイオン飲料など、糖分の多い飲み物を入れて飲ませる場合も同じです。

さらに1歳を過ぎると、砂糖をとり始めることで、虫歯の原因になる菌が歯の表面に付きやすくなります。卒業の目安である1歳〜1歳半は、ちょうどこのリスクが高まり始める時期です。

哺乳瓶を卒業してコップやマグに移れば、飲みながら眠る習慣そのものが残りにくくなり、虫歯のリスクを避けやすくなります

噛んで飲み込む力の発達につながる

乳児期の後半は、乳首を吸って飲み込む動きと、食べ物を噛んで飲み込む動きが混ざる時期です。離乳食が進むにつれて、飲み込み方は噛んで飲み込む形へ移っていきます。

この時期を過ぎても吸う動きが残っている場合、歯科では哺乳の影響を考えて、卒乳や離乳食の指導を行うという考え方があります。離乳の進み方に合わせて哺乳瓶を卒業することは、噛んで飲み込む力の発達につながります

哺乳瓶を子どものペースで卒業する方法

ある日を境にきっぱりやめるのではなく、段階を踏んで少しずつ進めていくのが、哺乳瓶の卒業の基本です。進め方の一例として、次のような流れがあります。

  1. 日中の授乳を減らす
  2. ストローマグやコップに置き換える
  3. 寝る前を最後にやめる

ここからは、卒業に向けて試せる4つの方法を紹介します。子どもの様子に合わせて、試しやすいものから取り入れてみましょう。

哺乳瓶の中身をお茶や水に変える

子どもの水分補給には、水や麦茶など、砂糖の入っていないものを選びます。

哺乳瓶の中身をミルクや甘い飲み物からお茶や水に替えると、哺乳瓶を欲しがる回数が減ることもあります。まずは1日のうち1回分だけ替えてみるなど、小さく始めてかまいません。

哺乳瓶をやめると子どもに言葉で伝える

「哺乳瓶はおしまいにしようね」と伝えて、子どもが納得するのを待つという方法もあります。「もうお兄さん・お姉さんだから」と、成長を認める言い方で伝えるのも一つの工夫です。

伝えたあとに欲しがって泣く場合は、無理に取り上げず、日を置いてまた試してみましょう。一度でやめられなくても失敗ではありません。伝えては様子を見るやり取りを重ねるうちに、すんなり手放せる日が来ることもあります。

遊びや食事で哺乳瓶から気をそらす

体を動かす遊びに誘う、食事の時間を楽しくするなど、哺乳瓶よりも気持ちが向かう時間を増やしていくという方法もあります。

あわせて、哺乳瓶を子どもの目に入る場所に置かないようにすると、欲しがるきっかけを減らせます。

哺乳瓶を出さずストローマグやコップで飲ませる

哺乳瓶そのものを出さず、水分をストローマグやコップで与えるという方法もあります。

飲み物を別の容器に移すことで、哺乳瓶の出番を自然に減らしていきます。たとえば食事やお風呂上がりの水分補給だけ、先にマグへ切り替えるところから試しやすいでしょう。

卒業後の飲み物について、牛乳は鉄分が足りなくなるのを防ぐ観点から、1歳を過ぎてから与えるのが適しています。

また、フォローアップミルクは母乳の代わりになるものではなく、離乳が順調に進んでいれば飲ませる必要はありません。月齢別の水分補給のタイミングや飲ませ方は、別の記事で詳しく解説しています。

哺乳瓶の卒業に使うマグの選び方

哺乳瓶からの移行に使うマグは、飲み口の形によって、練習する口の動きが変わります。

マグ選びでは容量やデザインも気になるところですが、最初に見たいのは飲み口の形です。下の表で、どの形がどの飲み方の練習になるかを見比べてみましょう。

飲み口の形 練習する口の動き
幅広飲み口 口をすぼめて飲む
ストロー 吸い上げて飲む
コップ 口をつけて飲む

飲み口ごとの特徴は、マグの選び方のページでも紹介しています。

最初は哺乳瓶に近い幅広の飲み口を選ぶ

最初の1本には、乳首のような形をした幅広飲み口を選びます。やわらかな幅広飲み口は、口をすぼめる感覚と動きを覚え、口を閉じる力を高めるのに適しています。

最初はうまく飲めなくても、口に当てて傾けるところから少しずつ慣らしていけば十分です。

口をすぼめられたらストローへ進む

幅広の飲み口で口をすぼめる感覚をつかめたら、ストローで吸い上げる練習へ進みます。細めのストロー飲み口は、大人に近い飲み方に向けて、吸うことを覚えるのに適した形です。

なお、ストロー飲みとコップ飲みは、どちらから始めてもかまいません。ストローとコップでは口びるの使い方が異なるため、それぞれに必要な力を分けて練習していきます。

コップ飲みの練習は、ひとさじずつすすり飲むところから始め、すすれるようになったらコップでの飲み方に慣れる段階へ進みます。

哺乳瓶の卒業にはリッチェルのトライマグがおすすめ

ここまで紹介した飲み口の練習は、リッチェルの「トライマグ」シリーズでそのまま進められます。

ストロー飲み用・コップ飲み用の両方が月齢に合わせてそろっており、ラインアップの詳細はトライマグの特設ページでご覧いただけます。

  • 哺乳瓶から切り替えやすい幅広飲み口
  • 月齢別にそろうストローマグとコップマグ

哺乳瓶から切り替えやすい幅広飲み口

トライマグの幅広飲み口は、哺乳瓶から移行しやすい、乳首に近い形です。最初はストローを外し、哺乳瓶のように傾けて飲む形から始めます。

慣れてきたらストローをつけて、吸い上げる練習へ進む流れです。一つのマグのまま、飲み方の段階を切り替えられます。

月齢別にそろうストローマグとコップマグ

トライマグのストロー飲み用は、もれない幅広ストローマグR(5ヵ月頃〜)から、もれないストローマグR(7ヵ月頃〜)へと月齢順にそろっています。

コップ飲み用も同じく、コップ飲み練習カップ(4ヵ月頃〜)から、のみやすいコップマグR(8ヵ月頃〜)へ進めます(2026年7月時点)。

これから卒業を始めるなら、乳首に近い幅広飲み口のマグから練習を始められます。商品は公式ウェブショップで扱っています。子どもの月齢と飲み方に合わせて、最初の1本を選んでみてください。

トライ もれない幅広ストローマグR

哺乳瓶の卒業に関するよくある質問

哺乳瓶の卒業について、よくある3つの質問に答えます。どれも、進め方の途中で「うまくいかない」と感じたときに気になりやすいポイントです。

  • 寝る前の哺乳瓶だけやめられないときはどうしますか?
  • 2歳を過ぎても哺乳瓶を卒業できないのは遅いですか?
  • 哺乳瓶をやめたらミルクもやめないといけませんか?

寝る前の哺乳瓶だけやめられないときはどうしますか?

寝かしつけの流れを、哺乳瓶以外のものに置き換えていくという方法があります。絵本を読む、子守歌をうたうなど、眠る前の習慣を別のものにして、哺乳瓶なしで眠れる形を作っていきます。

置き換えた直後は寝つきにくい日もあるため、同じ流れを繰り返しながら、少しずつ慣らしていくのがコツです。

また、日中の分から先に減らして、寝る前を最後に回すという進め方もあります。

2歳を過ぎても哺乳瓶を卒業できないのは遅いですか?

口の働きの育ち方には個人差があり、月齢で一律に進め方を決めるものではありません。食事の様子(しっかり噛んで飲み込めているか)を見ながら、離乳の完了や卒乳へ進めていきます。

目安の時期を過ぎている場合も、ほかの子と比べる必要はありません。いまコップやマグで飲めているなら、その形を少しずつ広げていくのが進め方の基本です。

哺乳瓶をやめたらミルクもやめないといけませんか?

哺乳瓶をやめることと、ミルクをやめること(卒乳)は別のものです。離乳の完了も、母乳や育児用ミルクを飲んでいない状態を指すものではありません。

離乳の完了とは、形のある食べ物を噛みつぶせるようになり、栄養の大部分を食事から取れるようになった状態を指します。時期の目安は生後12ヵ月から18ヵ月頃です。

哺乳瓶を卒業したあともミルクが必要な時期は続くことがあるため、その場合はコップやマグに移して続けられます。

まとめ:哺乳瓶の卒業は1歳〜1歳半を目安にマグから始めてみよう

哺乳瓶の卒業は、卒乳とあわせて1歳6ヵ月ごろまでが目安です。離乳食が1日3回になり、コップの練習が始まるころが、動き始めるタイミングにあたります。

進め方は、中身を替える・言葉で伝える・気をそらす・マグやコップに置き換えるなど、子どもの様子に合わせて選べます。うまく進まない時期があっても個人差の範囲と考えて、いま飲めている形から少しずつ広げていきましょう。

最初の1本には乳首に近い幅広飲み口のマグを選んで、哺乳瓶からの移行を無理なく進めてみてください。