プラスチックの話

plastic

金型

金型の分類(構造とゲート)

構造として、主に2プレート金型、3プレート金型があり、それぞれランナーやゲートの方式により、以下の特徴を持っています。

2プレート金型

ランナー方式ゲート方式長所短所
コールドランナー ダイレクト
ゲート
・ゲートによる圧力損失が少ない
・構造が単純で安価・壊れにくい
・後工程でゲートカットが必要
・ゲートカット跡が大きい
・多数個取りができない
・多点化ができない
サイドゲート ・ゲートによる圧力損失が比較的少ない
・構造が単純で安価・壊れにくい
・後工程でゲートカットが必要
・ゲート跡が残る
サブマリンゲート ・後工程でゲートカットが不要 ・側面にしか設置できない
・ゲート跡は凸とならないが汚い
ホットランナー 多種 ・ランナーが無いため材料使用量が少ない ・構造が複雑・高価
・材料の入れ替えに時間が掛かる

ランナー方式:コールドランナー

ゲート方式長所短所
ダイレクト
ゲート
・ゲートによる圧力損失が少ない
・構造が単純で安価・壊れにくい
・後工程でゲートカットが必要
・ゲートカット跡が大きい
・多数個取りができない
・多点化ができない
サイド
ゲート
・ゲートによる圧力損失が比較的少ない
・構造が単純で安価・壊れにくい
・後工程でゲートカットが必要
・ゲート跡が残る
サブマリン
ゲート
・後工程でゲートカットが不要 ・側面にしか設置できない
・ゲート跡は凸とならないが汚い

ランナー方式:ホットランナー

ゲート方式長所短所
多種 ・ランナーが無いため材料使用量が少ない ・構造が複雑・高価
・材料の入れ替えに時間が掛かる

3プレート金型

ランナー方式ゲート方式長所短所
コールドランナーピンゲート・後工程でゲートカットが不要
・ゲート跡が小さく目立ちにくい
・多点化・多数個取りが容易
・均等な圧力分布が得られやすい
・ランナーが長いため材料使用量が多い
・金型サイズが大きい
・構造が複雑・高価

ランナー方式:コールドランナー

ゲート方式長所短所
ピン
ゲート
・後工程でゲートカットが不要
・ゲート跡が小さく目立ちにくい
・多点化・多数個取りが容易
・均等な圧力分布が得られやすい
・ランナーが長いため材料使用量が多い
・金型サイズが大きい
・構造が複雑・高価

金型構造

2プレート金型

2プレート金型

3プレート金型

3プレート金型

金型は、固定側と可動側に分かれており、固定側は、常に成形機に付いている側で、スプールから樹脂が高圧で注入されます。
可動側は、開閉の往復運動をする側で、樹脂を注入する際は、射出圧に耐えうる圧力で閉め、成形後は、成形品を取り出すために開きます。
また、両型板のあわせ面を金型分離面(パーティング面)と言います。
コア受け板は、射出圧で型がたわむのを防ぐために設けられています。
突出し板の両側には、コア受け板と可動側取付板との間で、突出し板がストロークするための領域を確保するために、スペーサブロックがあります。
突出し板には、製品を押し出す為の、たくさんの突出しピンが取り付けられています。

ゲートの種類

ダイレクトゲート

ダイレクトゲート

サイドゲート

サイドゲート

サブマリンゲート

サブマリンゲート