プラスチックの話
plastic
金型
金型とは
溶かした材料を流し込む型である金型は、製品となる空洞を持ち、その空洞へ樹脂を流すための流路を配しています。さらに、製品を離型させるための突出し機構を備えています。
材質は以下の理由から、鉄が主流です。
射出圧力・
型締め圧力への耐性
加工性が良い
低コスト
比熱が低い
冷却効率や加工性の向上のため、アルミニウムや銅合金を使用する場合がありますが、剛性や耐久性の顧慮が必要となります。
![金型](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold01.png)
キャビティ
成形機に取り付けられる固定側のことで、雌型の彫刻面になります。
コア
金型の可動側のことで、一般にコアは成形品の裏側になり、突出し板・ピンを備えています。
金型製作工程
以下のような工程で、製品設計図の作成、それに基づく金型設計および製作が行われます。
![金型製作工程](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold02.png)
フライス加工
主軸の先端に取り付けた切削工具に回転を与え、対象物(ワーク)を切削する加工法
長所
・加工速度が速い
・重切削が可能
短所
・ワーク硬度の影響が大きい
・切削工具の精度の影響を受ける
・切削工具の強度に限界がある
![](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold03-1.png)
![フライス加工2](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold04.png)
放電加工
電極を加工物(ワーク)との間に、アーク放電を発生させ、被加工物表面の一部を除去する加工法
長所
・細い部分の加工が容易
・マスターで事前に形状の確認が可能
・ワーク硬度の影響が少ない
短所
・加工速度が遅い
・マスターが別加工で必要
・ワークは導電性が必要
・エッジの形状はできない
![放電加工1](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold05.png)
![放電加工2](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold06.png)
ワイヤーカット放電加工
細いワイヤーを電極とする放電加工の一種
長所
・細い部分の加工が容易
・マスターで事前に形状の確認が可能
・ワーク硬度の影響が少ない
短所
・ワークは導電性が必要
・エッジの形状はできない
![ワイヤーカット放電加工1](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold08.png)
![ワイヤーカット放電加工2](https://www.richell.co.jp/corp/wp-content/uploads/2022/03/mold07.png)