ベビー用すくいやすい食器の選び方|赤ちゃんの「自分でできた!」を引き出すおすすめ食器もご紹介

スプーンで食べようとしてもご飯がこぼれてしまう、自分で食べたい気持ちが強くても思うようにいかずかんしゃくを起こしてしまうなど、「ひとり食べ」が始まる時期には、子どもも保護者も戸惑いを感じやすい場面が多く見られます。

毎日の食事において準備や片付けの手間が増え、保護者にとって負担を感じやすい時期でもあります。

一方で、自分の手で食べようとする意欲は、子どもの成長に欠かせない大切なプロセスのひとつです。その気持ちを無理なく支えるためには、保護者の声かけや接し方に加えて、子どもが使いやすい食器を選ぶことも効果的です。

この記事では、子どもに「できた」という達成感を覚えてもらいながら、保護者の片付けの負担も軽減できるすくいやすい食器の選び方を解説します。

あわせて、毎日の食卓で役立つアイテムもご紹介しています。親子の食事時間をより快適に整えるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

すくいやすい食器はいつから必要?

そもそも、赤ちゃん用の食器は、いつから特別なものを準備すれば良いのでしょうか。離乳食の初期から中期にかけては、親がスプーンで食べさせるため、どのような食器を使っていても大きな支障はありません。

すくいやすい食器が活躍し始めるのは、子どもが「自分で食べたい」という意欲を見せる、生後7ヶ月〜1歳頃です。この時期の子どもは、大人のまねをしながらスプーンやフォークを使おうとしますが、手首を返したり、細かくコントロールしたりする動作はまだ難しい段階にあります。

そうした発達の途中にある子どもが、自分の力で食べる楽しさを感じられるようにするには、道具のサポートが欠かせません。意欲を無理なく支え、スムーズなひとり食べへと移行するためには、この時期にすくいやすい食器を取り入れることが適しています。

すくいやすい食器はなぜ必要?自分で食べたい気持ちを育む3つのメリット

スプーンの持ち方を練習する女の子

普通の食器でも練習すれば使えるようになるのではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、すくいやすい食器には、この時期の子どもの成長を力強くサポートする、3つの大きなメリットがあります。

・子どもの達成感と自信に繋がる
自分で食べられたという成功体験は、子どもの自己肯定感を育む上で非常に重要です。食べやすい食器は、この成功体験を積み重ねやすくし、「もっとやりたい」という意欲を引き出します。

・食べこぼしが減り、親の片付けが楽になる
食べ物がすくいやすいだけでなく、食器自体がひっくり返りにくい工夫もされています。毎回の食事での食べこぼしが減ることで、後片付けの負担が軽減され、親の心にも余裕が生まれます。

・スプーンやフォークを使う練習になる
まだ上手に使えないスプーンやフォークでも、食器がサポートしてくれることで、自然と「すくう」「刺す」といった動作が身についていきます。正しい食具の使い方の、大切な第一歩となります。

このように、食べやすい食器は単なる便利グッズではありません。子どもの健やかな成長を支えると同時に、親の負担をやわらげる、育児において欠かせないアイテムなのです。

失敗しない!ベビー用すくいやすい食器の特徴と選び方

離乳食で使うもの

離乳食用の食器は、赤ちゃんの「自分で食べたい」という気持ちを育てる大切なアイテムです。とはいえ、種類が多く、どれを選べばいいか分からないと悩んでしまうこともあるでしょう。

ここでは、お子さんとご家庭のライフスタイルに合ったすくいやすい食器を選ぶために、押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

  • 食べ物が集まりやすい返し付きのフチがあるか
  • 深さのあるボウルか仕切り付きのプレートか
  • 滑り止めや電子レンジ対応などの機能があるか
  • 陶器やシリコーンなど素材の特徴に合っているか

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。初めての食器選びにぜひお役立てください。

ポイント1.食べ物が集まりやすい返し付きのフチがあるか

すくいやすさの秘密は、食器のフチにある返し(リム)です。

食器選びで最も重要なポイントと言えるのは、この内側に反った壁の存在です。スプーンをフチに押し当てると、食べ物が自然とスプーンの上に乗る仕組みになっています。

すくいやすい食器にはフチの返しがあることを前提に、次のポイントを確認していきましょう。

ポイント2.深さのあるボウルか仕切り付きのプレートか

すくいやすい食器には、大きく分けてボウルとプレートの2種類があります。主食とおかずを一つの皿に盛り付けたいワンプレートごはんには、仕切りのあるプレートが便利です。

一方、スープやシチューといった汁物、ヨーグルトや丼ものには、深さのあるボウルが適しています。お子さんの食事メニューに合わせて、両方を揃えておくとさらに便利です。

ポイント3.滑り止めや電子レンジ対応などの機能があるか

日々の使いやすさも重要な選択基準です。まず、食事中の安定性を考えましょう。子どもがスプーンを押し当てた際に食器が動いてしまっては元も子もありませんので、お皿の裏に吸盤や滑り止め加工がされているかを確認することが大切です。

次に、準備や後片付けの利便性もチェックします。作り置きをそのまま温められる電子レンジ対応や、後片付けが楽になる食洗機対応であるかは、忙しい保護者にとって見逃せないポイントです。

ポイント4.陶器やシリコーンなど素材の特徴に合っているか

食器の素材は、日々の使いやすさと赤ちゃんの安全を左右する大切なポイントです。ここでは、代表的な素材の陶器とシリコーンを比較します。

まず、古くからある陶器製の食器は、ずっしりとした重さによる安定感が長所です。子どもがスプーンを押し当てても動きにくいため、食事がしやすいという利点があります。ただし、落とすと割れてしまうため、取り扱いには注意が必要です。

これに対し、近年主流になっているのがシリコーン製の食器です。割れる心配がないという安全性に加え、現代の育児スタイルに合った多くのメリットがあります。電子レンジや食洗機に対応している利便性や、多くの製品にテーブルに密着する吸盤が付いているため、食器をひっくり返されにくい点もその一つです。

こうした実用性の高さから、特にひとり食べデビューの食器には、シリコーン製を選ぶご家庭が増えています。

おすすめのシリコーン製ベビー食器!リッチェルのトライシリーズ3選

これまでの選び方のポイントをすべて満たす、理想的なベビー食器としてご紹介したいのが、リッチェルのトライ シリコーン食器シリーズです。子どもの「自分で食べたい!」と、親の「楽をしたい!」の両方を叶える工夫が満載の、おすすめ商品を3つご紹介します。

トライ すくいやすいシリコーンボウル|汁物や丼ものに大活躍

スープやうどん、ヨーグルトといった、スプーンですくうのが少し難しいメニューにぴったりのシリコーン製ボウルです。フチの返しによる「すくいやすさ」によって、まだ上手に手首を返せないお子様でも、スプーンをフチに沿わせるだけで自然と食べ物がすくえるようサポートします。深い形状によってこぼれにくくなり、裏面の吸盤が付いていることでひっくり返る心配も軽減されます。

さらに、両サイドの持ち手は、親がサポートする際に手を添えやすく、将来的にお子様自身が食器を持って食べる練習にもつながります。素材には医療用グレードとしても使用される、熱に強く、におい移りも少ない安心のプラチナシリコーンを採用しています。

トライ すくいやすいシリコーンボウル
対象月齢 7ヶ月頃~
サイズ 14×11.6×5H(cm)
カラー アイボリー、ベージュ
特長 電子レンジOK
食器洗い乾燥機OK
煮沸・薬液消毒OK
詳細 公式ショップへ

トライ すくいやすいシリコーンボウルの詳細・ご購入はこちら

トライ すくいやすいシリコーンプレート|ワンプレートごはんに最適

ワンプレートごはんやおやつにぴったりな、使い勝手の良いシリコーン製プレートです。この一枚には、子どもがすくいやすいこと、こぼれにくいこと、そしてひっくり返りにくいことという、親子にとって嬉しい三つの工夫が詰まっています。

四隅が丸く立ち上がったヘリがあることで、どの方向からでもすくいやすく、深いポケット形状によって、ご飯粒やコーンなどの散らばりやすい食材もしっかりとキャッチできます。裏面の大きな吸盤は、お子様が腕を振り回したり、プレートを押したりしてもテーブルにしっかり固定され、食事中の「お皿飛ばし」によるトラブルを防いでくれます。

さらに、別売りの離乳食小分けシリコーンカップセット(フタ付)を組み合わせることで、味移りを防ぐ仕切りとしても使用でき、より便利に活用できます。

トライ すくいやすいシリコーンプレート
対象月齢 7ヶ月頃~
サイズ 24×15.3×3.5H(cm)
カラー アイボリー、ベージュ
特長 電子レンジOK
食器洗い乾燥機OK
煮沸・薬液消毒OK
詳細 公式ショップへ

トライ すくいやすいシリコーンプレートの詳細・ご購入はこちら

トライ 離乳食小分けシリコーンカップセット(フタ付)|作り置きや副菜に

離乳食の作り置き保存はもちろん、プレートの仕切りや副菜の小鉢としても活用でき、様々なシーンで幅広く長く使えるカップセットです。

フタ付きで冷蔵・冷凍保存や重ね置きが可能な点は、忙しい保護者の作り置きをしっかりサポートします。内側に目盛りがあるため、お子様が食べた量を把握しやすく、そのまま電子レンジで加熱できる点でも、日々の食事準備を快適にしてくれます。また、プレートにぴったり収まるサイズ設計により、組み合わせて使いやすいのも魅力です。

お子様が成長した後も、お弁当のカップやおやつの小分け容器として活用できるため、長く使い続けることができます。

トライ 離乳食小分けシリコーンカップセット(フタ付)
対象月齢 5ヶ月頃~
サイズ カップ 小:9.4×6×3.7H(cm)
カップ 大:9.4×7.4×3.7H(cm)
フタ 小:8.6×6×0.9H(cm)
フタ 大:8.6×7.4×0.9H(cm)
カラー アイボリー、ベージュ
特長 電子レンジOK
食器洗い乾燥機OK
煮沸・薬液消毒OK
詳細 公式ショップへ

トライ 離乳食小分けシリコーンカップセット(フタ付)の詳細・ご購入はこちら

すくいやすい食器はいつまで使える?幼児期まで長く活躍

すくいやすい食器は、赤ちゃんの離乳食期だけに使うものと思われがちですが、実際にはもっと長く使える便利なアイテムです。親御さんが食べさせる時期から、自分で食べ始める1歳・2歳頃、さらには幼児期まで、長く活躍してくれます。

スプーンやフォークの使い方がまだ安定しないうちは、すくいやすさに配慮された形状の食器があることで、自分で食べる練習がしやすくなります。カレーやチャーハン、コーンなどの散らばりやすい食材も、深さや立ち上がりのある形状のおかげで、こぼれにくく、すくいやすくなります。

毎日の食事で使うものだからこそ、長く使える機能性と子どもの成長に寄り添った使いやすさは、大きなポイントになります。成長段階に合わせて、負担を減らしながら「自分でできた!」という気持ちを育てていける、心強い味方です。

焦らないで!子どもの「自分で食べたい」を上手にサポートする3つのコツ

便利な食器をそろえても、子どもがすぐに上手に食べられるとは限りません。「せっかく準備したのに…」と、焦ったりイライラしたりしてしまうこともあるでしょう。

そんなときこそ、保護者として心に留めておきたい3つのコツがあります。

  • 食べこぼしは成長の証ととらえて広い心で見守る
  • 無理にスプーンを使わせようとせず手づかみ食べを受け入れる
  • 小さなできたを見逃さず言葉でしっかり褒める

それぞれのコツについて詳しくご紹介しますので、毎日の食事の時間をより穏やかに楽しむヒントとしてぜひご活用ください。

コツ1.食べこぼしは成長の証ととらえて広い心で見守る

食事中に手でぐちゃぐちゃと混ぜたり、わざとこぼしてみたりする「遊び食べ」は、決して悪いことばかりではありません。食材の感触や動きを確かめながら、子ども自身が興味や関心を広げている大切な過程のひとつです。

つい「やめなさい」と叱りたくなってしまう場面もありますが、まずは遊び食べも発達の一部と捉え、広い心で見守ることが大切です。

たとえば、床に新聞紙や防水シートを敷いておく、汚れても安心なスモックやエプロンを着せる、食後すぐにお風呂に入れる時間帯に食事を設定するなど、事前の準備を整えておくことで、保護者自身の心にもゆとりが生まれます。その安心感が子どもにも伝わり、自分のペースで食べることを楽しむ気持ちが自然と育っていきます。

コツ2.無理にスプーンを使わせようとせず手づかみ食べを受け入れる

手で食べ物をつかんで口に運ぶ「手づかみ食べ」は、子どもの脳や五感の発達を促す大切なステップです。スプーンを使わないからといって無理に矯正しようとすると、かえって食事への興味を失わせてしまうこともあります。

まずは自分で食べることを楽しめるように、手づかみを見守りつつ、そばにスプーンを置いておくとよいでしょう。遊びながら興味を持ったときにスプーンに触れられる環境をつくることで、自然な流れで食具へ移行することができます。

コツ3.小さなできたを見逃さず言葉でしっかり褒める

大人が思う成功だけでなく、子どもにとっての小さな一歩にもしっかり目を向け、具体的な言葉で褒めてあげましょう。「スプーンを上手に持てたね!」「お野菜にフォークを刺せたね!」といったように、行動そのものや努力の過程を認めることが大切です。

保護者の笑顔と励ましは、子どもにとって何よりのモチベーションになります。褒められた嬉しさが自信となり、もっとやってみたいという前向きな気持ちにつながっていきます。

リッチェルのすくいやすい食器で、親子の食事をもっと楽しく

子どものひとり食べは、成長の喜びであると同時に、保護者にとっては悩みの種になることもあります。この記事では、そんな時期を親子で前向きに乗り越えるためのヒントとして、食器選びや心構えのコツをご紹介しました。

たとえば、フチの返しや滑りにくい素材など、食器に少し工夫を取り入れるだけで、子どもの「できた!」が増えていきます。その結果、食べこぼしへのストレスも自然と減り、毎日の食事がもっと穏やかで楽しい時間に変わります。

今回ご紹介したリッチェルのトライシリーズは、こうした親子のリアルな悩みに寄り添って設計された商品です。安全性や使いやすさはもちろん、成長に合わせて長く使える機能性にもこだわっているので、初めての食器としても安心して選ぶことができます。

食器を見直すことは、親子の食事時間をもっと快適にするための、ひとつの手がかりになります。ぜひ、無理のない範囲で取り入れられる工夫から始めてみてください。

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