パパ、ママのお風呂の負担を解決!ふかふかベビーバスW

出荷累計80万個を突破した「ふかふかベビーバスW」(*2017年8月現在)は、空気をいれてふくらませる、ビニール製の沐浴用ベビーバスです。

赤ちゃんをお風呂にいれるときのパパ、ママの負担を少しでも減らし、赤ちゃんのお風呂タイムを楽しんでほしいといった気持ちを込めて開発されました。

そんな「ふかふかベビーバスW」の初代開発者の星山さんと、対談のお相手としてWeb管理課の今牧さんに、開発秘話について聞きました。

赤ちゃんのことを徹底的に考えた、ベビーバスの理想のかたち

- 大人気の「ふかふかベビーバスW」ですが、発売されたのはいつ頃でしょうか?

星山さん:発売は2005年ですから、もう10年以上前になりますね。

(左:ふかふかベビーバス初代開発者の星山さん。右:Web管理課の今牧さん。)

- その頃の主流といえば、昔ながらのプラスチック製のベビーバスですよね。私は自分の子どもが赤ちゃんの頃は、プラスチック製のものを使っていました。

星山さん:はい。今は「ふかふかベビーバスW」のようなビニール製のエアータイプのものをお求めになる方がほとんどですが、発売当時は日本ではあまり見かけませんでした。

- リッチェルから、ビニール製のエアータイプのベビーバスを出そうと思ったきっかけは?

星山さん:リッチェルがそのとき販売していたプラスチック製のベビーバスは、赤ちゃんのことを徹底的に考えてつくったものです。ベビーバスで赤ちゃんを安全に洗うことにかけては、理想のかたちになっていると思います。

今牧さん:「ワン・ツーバス」シリーズですね。こちらも長らく好評を頂いているベビーバスです。

手前が「スヌーピー ワン・ツーバス」

星山さん:「ワン・ツーバス」開発時、どうやったら安全に赤ちゃんをお風呂にいれることができるか、考えて、考えて、考え抜いて…。このかたちにたどり着きました。

  • 赤ちゃんを寝かせても無理のない体勢となる背もたれ
  • 赤ちゃんのずり落ちを防ぐおしりストッパー
  • 赤ちゃんの頭を優しく守るヘッドサポート

この3つの工夫があることで、首がまだ座っていない赤ちゃんを自然な体勢で寝かせることができ、安心して洗ってあげることができるようになりました。

パパ、ママにとってのベビーバスの理想のかたちも徹底的に考えた

パパ、ママの腕をやさしくサポートするベビーバスをつくりたい

星山さん:でも、どうしても、「ワン・ツーバス」では解決できないこともありました。

- 理想のかたちにたどり着いて、なお、解決したいことが…?!

星山さん:一番解決したかったのは、赤ちゃんをお風呂に入れるときの、パパ、ママの体の負担のことです。
ベビーバスに入れたとき、片手で赤ちゃんを支え、もう片方の手で赤ちゃんを洗いますよね。

今牧さん:生まれたばかりの赤ちゃんって、あんなに小さいのに、片手で支えるにはとても重たいです。

星山さん:そう。それで、赤ちゃんを支えている方の腕をベビーバスのふちに乗せる格好になるのですが、プラスチック製のベビーバスだと、腕がすごく痛い。これを「仕方ないこと」として片づけたくなかったのです。

今牧さん:腕の痛み対策として、プラスチック製のベビーバスに、腕を乗せる部分に柔らかい素材を使っているものもあるけれど…。

星山さん:そういう解決方法もひとつなのですが、それだと、腕を乗せる場所が必ずその場所じゃないといけない。そうすると、赤ちゃんの大きさや体勢によっては洗いにくいですよね。腕をどこに置いても痛くないようにしたいなあと。

それで、素材をどうしようかな、と考えたときに、当時、日本ではまだベビーバスの素材としては珍しかった、ビニールを使ってみようと考えました。

今牧さん:「ワン・ツーバス」で作り上げたベビーバスの理想のかたちをビニールで再現することも忘れずに、ですよね。

腕にやさしい「ふかふか」触感と「しっかりサポート」の両立

- ちょっと腕を乗せてみてもいいですか?
あ!これはすごいですね。結構体重をかけても広がったり、傾いたりしないのですね。
まさに「ふかふか」、でもしっかりと腕を支えてくれます。
私もこれを使っていれば腱鞘炎にならなかったかも…。

今牧さん:この、腕を乗せることができる強度と、やさしくサポートすることの両立って難しかったのでは?

星山さん:そうなのですよ。ビニールはプラスチックほど強度の強い素材ではありません。よく考えて設計しないと、腕を乗せたところがグニャっとつぶれてしまい、そこからお湯がこぼれてしまいます。
「ふかふかベビーバスW」は、腕をどの部分においてもお湯がこぼれにくい構造になっています。

- もうひとつ試してみたいことが!
私、赤ちゃんをクルッとうつぶせにして背中を洗ってあげるのがとても怖かったのですが…。
おお、これだと腕がしっかり固定できるので、安定感がでていいですね!

背中にぴったりフィットする背もたれのカーブとずり落ち防止のおしりストッパー

星山さん:腕の痛みの解決策は、腕を乗せる部分の工夫だけではありません。
これらは、「ワン・ツーバス」から引き継いでいる部分ですが、背中にぴったりフィットする背もたれで赤ちゃん自身が無理な姿勢になっていないこと、おしりストッパーでずり落ちを防止していることで、パパ、ママが腕で支えるときに余分な力がいりません。

背もたれで赤ちゃんがほどよく斜めになり、おしりストッパーでその姿勢をキープしやすいつくりになっています。
背もたれの部分は、空気の量を変えることで角度の微調整もできます。

星山さん:背中の部分も、底も、まわりも全部ふかふかなので、赤ちゃんにとっても心地よいです。お湯も冷めにくいので、お風呂の間はずっと温かいですよ。

- まさに、赤ちゃんのことを徹底的に考えたかたちですね。

小さく折りたたんで、持ち運びができるベビーバス

- 他にも工夫したポイントはありますか?

星山さん:プラスチック型のベビーバスの困った点は、大きくて収納や持ち運びに困ってしまうこと。これも、ビニール製にすることで解決できました。

今牧さん:空気を抜けば小さく折りたためますもんね。

星山さん:空気を入れる前のものと比べてみましょうか。

- 小さい!A5サイズのノートよりひと回り大きいサイズ感ですね。

星山さん:里帰り出産をされた方がご自宅に戻る際や、ご実家に行かれたりするときにも、鞄にいれて簡単に持ち運びできます。

- 「ベビーバスを持ち歩く」という発想がなかったのでびっくりです。
「ふかふかベビーバスW」を持っておじいちゃん、おばあちゃんのお宅に遊びにいけば、赤ちゃんをいつでもお風呂にいれてあげることができてよいですね。

使い方やお手入れのアドバイス

- 「ふかふかベビーバスW」を使うときに気をつけることはありますか?

星山さん:空気をパンパンになるまでいれないようにしてもらえたら。お湯をいれると空気が膨張して、圧がかかってしまいます。そうすると、空気の漏れにもつながってしまうので…。

- お手入れについてはいかがですか?

星山さん:生まれて間もない赤ちゃんは体の抵抗力がとても弱く、パパやママ、兄姉の体についている雑菌などに感染しやすいです。生後1ヶ月までは、赤ちゃんは他の家族とは同じ浴槽にいれずベビーバスで沐浴をするようにと、産婦人科でもすすめられますよね。

赤ちゃんはとってもデリケートなので、ベビーバスはいつも清潔にしておいてください。

今牧さん:毎日、ちゃんと洗って、乾かしてほしいですね。

星山さん:フックがついているので、吊るして乾かす方法がおすすめです。

- 細かな工夫がたくさんつまっていますね。

考え抜いてつくったベビーバスで、パパ、ママのお風呂の負担を減らしたい

- その後、リッチェルの他にもたくさんの同じタイプの商品が発売されました。
そのような中で、「ふかふかベビーバスW」が抜群の人気を誇る理由が今日のインタビューで分かりました。
赤ちゃんのこと、パパ、ママの負担を減らすことを考え続けているのですね。

星山さん:良いものを作ろうと思うとやはり手間がかかりますし、製造工程も複雑になります。でも、そこで妥協せずに、リッチェル・ベビーのコンセプトである「育児の負担を少しでも軽くすることで、子育てをより楽しんでほしい」という思いを込めて、考え抜くようにしています。
そういった思いが、手に取ってくださる方に伝わったのかな、と。

- 「ふかふかベビーバスW」は発売後も改良が続けられたと聞いています。

星山さん:私は初代開発担当者ですが、担当をバトンタッチ後もどんどん改良が加えられています。強度や、部分ごとの空気の調整、水の抜きやすさといった部分です。これからも改良が続けられていくのかなと思います。

- 「ふかふかベビーバスW」のこれからの進化も楽しみですね。新米パパやママだけでなく、第2子以降のお子さんが生まれたパパ、ママにもぜひ使ってみてほしいですね。
星山さん、今牧さん、今日はありがとうございました。