「ノーズワークをやってみたいけれどやり方がわからない」「具体的にはどのような効果があるの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
ノーズワークには愛犬の健康を増進することをはじめとした効果がありますが、やり方を間違えるとうまくできなかったり十分な効果を得られなかったりする可能性があります。
とはいえ、注意点さえ守ればノーズワークは難しいものではありません。
そこで本記事では、ノーズワークの効果とやり方、注意点などを解説します。より効果的にノーズワークを行うための知育玩具も紹介するため、興味のある方はぜひ参考にしてください。
愛犬と一緒に行いたい「ノーズワーク」とは?
ノーズワークとは、犬が嗅覚を使って食べ物のありかやにおいの発生源を探し出すゲームのことです。
ノーズワークは、必ずしも特別なグッズが必要なわけではありません。隠れた飼い主を探し出したり箱に入れたおやつを見つけたりと、遊びの一環としてかんたんに始められます。
思いたった時にすぐ始められる手軽さもノーズワークの魅力です。
またノーズワークには、嗅覚を活かして働く警察犬のように特定のにおいを探し当てるドッグスポーツとしての一面もあります。
ノーズワークをドッグスポーツとして極めたい時は、専門のインストラクターのもと指導を受けるのもよいでしょう。
愛犬にノーズワークさせる効果
犬と飼い主が一緒に楽しめるノーズワークには、楽しいだけでないさまざまな効果が期待できます。愛犬にノーズワークさせて得られる効果は次の4つです。
- 嗅覚を刺激することによって脳トレや老化の予防につながる
- 運動する機会を設けて身体的な健康の増進につながる
- ストレス解消と興奮の抑制につながる
- 飼い主とのコミュニケーションを通してしつけるきっかけになる
嗅覚を刺激することによって脳トレや老化の予防につながる
犬の嗅覚を刺激することで、脳トレになり老化の予防につながります。犬の嗅覚は人間の1,000倍以上といわれており、複数のにおいが混ざっていても嗅ぎ分けられるほど高性能です。
本来野生の犬は、においで食料や安全な場所を探します。しかし飼い犬の場合、常に安全な場所で生活でき、食料も自動的に与えられるため、嗅覚を研ぎ澄ます機会があまりありません。
ノーズワークであえて嗅覚を使う時間をつくることで、脳の活性化を促すことができます。
運動する機会を設けて身体的な健康の増進につながる
運動する機会を増やすことで身体的な健康の増進を図れることも、ノーズワークの効果の1つです。
ノーズワーク中は臭いを嗅ぐだけでなく、身体を動かしながら目的のものを探します。頻繁に方向転換したり視線をかえるために首を動かしたりと、散歩とは少し違った動きをすることもあるでしょう。
普段と違う身体の動かし方で活発に歩き回ることで、バランスのよいエクササイズができます。ノーズワークは室内でもできるため、雨の日の運動不足解消にももってこいです。
ストレス解消と興奮の抑制につながる
ノーズワークはストレス解消と興奮の抑制といった精神的な安定も期待できます。聴覚や視覚から入ってくる刺激に敏感な犬こそ、ぜひノーズワークを試してみてください。
身体を動かし嗅覚と頭を使って、目的のものを見つけることの達成感は大きなものです。発見した時の喜びにより、日々のマンネリも防止でき充実した毎日を送れます。
ノーズワークは身体的な健康だけなく、精神的にも健やかな毎日を過ごすために効果的です。
飼い主とのコミュニケーションを通してしつけるきっかけになる
ノーズワークは愛犬と飼い主がコミュニケーションをとる機会が生まれやすいため、しつけのきっかけになります。
ノーズワークに特別な訓練は必要ありませんが「待て」や「よし」などのかんたんな指示が必要な場面もあります。
うまくいった時には「褒める」コミュニケーションも発生するため、互いの仲を深めるための手段としておすすめです。
またノーズワーク中に愛犬をしっかりと観察することで、新たな一面に気が付くこともあるでしょう。
愛犬のノーズワークに必要なものと選び方
ノーズワークは家にあるものを使うこともできますが、専用のアイテムも市販されています。ノーズワークに必要なものは以下になります。
- ノーズワークマット、容器(空き箱・知育玩具など)
- おやつ(好みのもの)
ノーズワークマット、容器(空き箱・知育玩具など)
ノーズワークを効果的に行うために、ノーズワークマットや容器を用意しましょう。
ノーズワークマットとは、ノーズワーク専用のおやつを隠せるマットのことです。ひだやポケットが付いており、すぐにはおやつにたどり着けない仕掛けが施されています。
ノーズワークマットを選ぶときは、愛犬にとって快適で気持ちのよい素材で作られているものがおすすめです。手洗いや洗濯機で洗えるものだと、よだれで汚れても楽にお手入れできるでしょう。
また、自宅にある空き箱などでもノーズワークを楽しむことができ、犬がくわえても危険でないものを選びましょう。衛生的に管理できて洗えるもの、壊れにくいものがおすすめです。
ノーズワークでは、視覚ではなく嗅覚で探せるようにおやつを容器に閉まってから隠します。ノーズワーク用のおやつを隠す知育玩具も市販されているため上手に活用するのもよいでしょう。
知育玩具であれば中に入れるおやつの量や出方を調整でき便利です。かわいらしいデザインの知育玩具も多く、飼い主も楽しみながら取り組めるでしょう。
おやつ(好みのもの)
愛犬が好んで食べるおやつを用意しましょう。はじめてノーズワークを行う時やまだ慣れていない段階では、なるべくにおいを強く感じるおやつを選ぶと成功しやすいです。
最初はうまく見つけられなくても、何度も繰り返し行うことで上達していきます。おやつを見つけるスピードが早くなってきたら、徐々ににおいが少ないおやつに変更していくなど、レベルを上げていくのがおすすめです。
愛犬の好みに合わせて、いろいろな種類のおやつで試してみてください。
愛犬のノーズワークに使う知育玩具(おもちゃ)にはリッチェルのグルーシリーズがおすすめ
愛犬のノーズワークに使う知育玩具で悩んでいる方におすすめなのが、リッチェルのグルーシリーズです。リッチェルのグルーシリーズは全部で5種類あります。
- グルー ブラッシュ
- グルー ベンド
- グルー グルちゃん
- グルー ペック
- グルー ローリーポーリー
グルー ブラッシュ
グルー ブラッシュは両側面の穴からおやつなどのフードを入れられます。穴の中央に付いたツメがふたの役割をはたし、フードが少しずつ出てくる仕組みです。
グルー ブラッシュは、表面を覆っているブラシで噛み心地を楽しめます。ブラシの突起は左右で長さが異なるため、2種類の噛み心地により飽きずに遊べるでしょう。
おもちゃをくわえたり噛んだりすることが好きな犬なら、きっと気に入ってくれるはずです。
グルー ベンド
名称 | パピー用SS | パピー用S | SS | S |
対象 | 月齢2~6ヶ月 | 月齢2~6ヶ月 | 体重6kg以下 | 体重6~9kg |
サイズ | 12×4.5×4.5H(cm) | 15×5.5×5.5H(cm) | 12×4.5×4.5H(cm) | 15×5.5×5.5H(cm) |
詳細 | 公式ショップへ | 公式ショップへ | 公式ショップへ | 公式ショップへ |
グルー ベンドもグルー ブラッシュと似たような形状をしており、両側の側面にあるツメのついた穴からフードを入れます。ツメをカットしてフードの出方を調節することも可能です。
中央部分が細く、くねくね曲がるためくわえて遊びやすいのも特長です。
グルー ベンドは、穴からおやつを取り出そうとするだけでも知育につながります。広い用途で使いやすい知育玩具を探している方におすすめです。また、嚙み心地の柔らかく小さめのパピー用もあります
グルー グルちゃん
グルー グルちゃんは、まるくてぽってりとした愛らしい犬の形の知育玩具です。グルー グルちゃんの底にフードを入れられる穴とフードの出方を調節するツメが付いています。
手や鼻先でグルー グルちゃんを倒したり転がしたりと遊びながらフードの出し方を学べるため知育にぴったりです。
底の穴をふさぐ形で床に置くと、中に入れたフードのにおいが広がりにくくなります。ほかのグルーシリーズよりも難易度の高いノーズワークができるでしょう。
グルー ペック
名称 | パピー用SS | パピー用S | SS | S |
対象 | 月齢2~6ヶ月 | 月齢2~6ヶ月 | 体重6kg以下 | 体重6~9kg |
サイズ | 6.3×6.3×4.6H(cm) | 7.6×7.6×5.7H(cm) | 6.3×6.3×4.6H(cm) | 7.6×7.6×5.7H(cm) |
詳細 | 公式ショップへ | 公式ショップへ | 公式ショップへ | 公式ショップへ |
グルー ペックは丸みを帯びた三角形で、ネジのような突起で上下に分解でき、中にフードを入れられます。分解できるためフードを入れる部分もしっかり洗え、楽に清潔な状態を維持しやすいのもポイントです。
上下のパーツをずらしたり、すき間の高さを調節したりすることで、フードの出方をこまかく調整できます。
犬の鼻先で触ると不規則に転がる形状のため、くわえるよりも転がして遊ぶのが好きな犬にぴったりです。
グルーペックは嚙み心地の柔らかく小さめのパピー用もあります。
グルー ローリーポーリー
名称 | グルー ローリーポーリー |
対象 | 9kg以下 |
サイズ | φ10.5×12.3H(cm) |
詳細 | 公式ショップへ |
グルーローリーポーリーは、タマゴの形をしており2つのパーツが上下に分かれています。ツメをカットし穴を大きくすることでフードの出方を変えることが可能です。
また、タマゴ型なので変則的な転がり方をします。ゆらゆらと転がるおもちゃに興味津々になることでしょう。
愛犬のノーズワークで知育玩具を使うやり方
ここでは知育玩具を使ったノーズワークのやり方の一例を紹介します。
- 犬を待機させる
- 部屋・スペースにいくつかの知育玩具を散らして置く
- 1つの知育玩具だけにおやつを隠す
- 犬に合図を出しておやつを探させる
- 見つけたら褒める
まずノーズワークの準備をします。
待ての姿勢で愛犬を待機させて、複数の知育玩具をそれぞれ違う場所に置き、知育玩具の1つにだけおやつを隠します。
知育玩具の準備ができたらおやつ探しのスタートです。愛犬に合図をだして嗅覚を頼りにおやつを探させます。無事におやつを見つけられたらたくさん褒めて、自信をつけてあげましょう。
見つけたおやつを食べ終わったら、愛犬を再び待機場所に戻します。1度目にうまくできたら、隠すおやつや隠す場所の難易度を徐々に上げて繰り返しましょう。
愛犬にノーズワークさせる時に気をつけたいポイント
ノーズワークはかんたんに始められますが、以下3つの気をつけたいポイントがあります。ノーズワークをより効果的に行うために覚えておきましょう。
- 自力で探すのが難しい場合でもサポートしすぎない
- 5~10分の短時間で取り組み始めて疲れる前に適度な休憩をはさむ
- 慣れてきたら少しずつ難易度を上げて愛犬が達成感を得やすくする
自力で探すのが難しい場合でもサポートしすぎずに見守る
愛犬がおやつを見つけられず困っている時、飼い主がサポートしすぎないように注意しましょう。
ノーズワークはトレーニングのため、愛犬が自力で探し見つけ出すことがゴールです。一度手助けすると次回以降もすぐに飼い主を頼り、自力で探そうとしなくなってしまいます。ノーズワークで得られる達成感も得られません。
つい手を出したくなってしまいますが、基本は手助けせずに見守ることに徹しましょう。
どうしても見つけられない時は、愛犬のやる気が無くなる前に休憩をはさみます。難易度を下げておやつを配置してから再度スタートさせましょう。
愛犬の様子を観察して難易度を見極めてください。
5~10分の短時間で取り組み始めて疲れる前に適度な休憩をはさむ
ノーズワークをおこなう時間は1セット5分~10分が目安です。最大で1日に2セット~3セット程度に留めることが推奨されています。時間が長すぎたり回数が多すぎたりすると疲れて集中力が続きません。
愛犬が楽しんでノーズワークができるように疲れる前に適度な休憩をはさみ、短いセッションで区切ってあげることが大切です。
とくにノーズワークを始めたばかりの頃は、1セット最大15分を超えないように気を付けましょう。
おやつを見つけられずに易しく設定しなおした時も1回分として数え、ノーズワークのやりすぎには充分に注意してください。
慣れてきたら少しずつ難易度を上げて愛犬が達成感を得やすくする
ノーズワークに慣れてきたら少しずつ難易度をあげると、愛犬が達成感を得やすくなります。いつも同じだと飽きにつながり、やる気がそがれる原因にもなりかねません。
難易度を上げる方法は「入れ物の数を増やす」「入れ物の向きを変える」「入れ物を少し高いところに置く」などがあります。
入れ物を高いところに置く時は「愛犬の鼻が届き自分で食べられるか」を基準に置き場所を考えてください。
また、うまくできたからといって急激に難易度を上げると、見つけられずに自信を喪失することも考えられます。少しずつ難易度を上げていくことがポイントです。
愛犬のノーズワークは知育玩具を使って効果的に進めましょう
ノーズワークはお気に入りの知育玩具があればより効果的に進められます。ノーズワークの効果は、脳トレ・身体的な健康増進・ストレス解消など愛犬にとってよいこと尽くしです。
ぜひ毎日の生活に取り入れて、愛犬との暮らしをより豊かなものにしてください。
リッチェルのグルーシリーズは、くわえやすさや転がしやすさ、噛み心地のよさにこだわっています。工夫しないとフードが出ないため、ノーズワークの前に単体使いで遊ばせてみるのもおすすめです。
愛犬の好みに合う知育玩具でノーズワークのやる気をアップさせ、飼い主も一緒に楽しみながら取り組んでいきましょう。
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