「冷蔵庫にあると思っていた食材をきらしていた」「冷蔵庫の奥にまだある食材を買ってしまった」という失敗を経験した方は多いのではないでしょうか。
整理整頓された冷蔵庫で食材の管理ができていれば、買い物での失敗もほとんど起きません。
しかし冷蔵庫は食材の入れ替わりも多く、整理したとしてもすぐに煩雑な状態に戻りがちです。
本記事では、冷蔵庫の収納アイデアとしてどこに何を入れるか決める際のポイントを解説します。具体例やおすすめアイテムも紹介するため、冷蔵庫の整理が苦手な方はぜひ参考にしてください。
冷蔵庫でどこに何をいれるか収納アイデアを考える際の基本をまず紹介
冷蔵庫収納を考える際、基本となるのは以下3つのポイントです。
- 見やすさ
- 取り出しやすさ
- まとめて収納
冷蔵庫は収納方法を工夫しないと、手前の食材で奥の状態が見えなくなります。食材の量は7割程度におさえ、中身が見える保存容器などを活用して死角を作らないようにしましょう。
冷蔵庫の奥を活用するには、奥行きのあるトレーやケースを使うのがおすすめです。トレーやケースごと引き出せば、何が収納されているのか一目瞭然で奥の食材も取り出しやすくなります。
同じタイミングで使うものや分類が同じものはひとまとめにして収納しましょう。例えば朝食で使うバターやジャム、ヨーグルトがまとまっていると便利です。
冷蔵庫のどこに何をいれるか収納時のアイデアを場所ごと紹介
冷蔵庫の中は複数の収納場所にわかれており、それぞれ収納しやすい食材や収納のコツがあります。
冷蔵庫の収納スペースを以下5つに分類し、どこに何を入れると使いやすいのか、収納時のアイデアとともに紹介します。
- 冷蔵室|段ごとに収納場所を決めると使いやすい
- ドアポケット|奥行きと高さを考えて取り出しやすくする
- パーシャル・チルド切替室|食材に適した温度と保存方法に工夫する
- 野菜室|野菜のほかに冷温保存や深さを生かして収納する
- 冷凍室|浅深を使い分けてきっちり詰めればよく冷やせる
冷蔵室|段ごとに収納場所を決めると使いやすい
冷蔵庫を開けた時にはじめに目につくのが正面の冷蔵室です。
一般的に冷蔵室は3段~4段にわかれています。段によって使いやすさや冷えやすさが異なるため、上段・中段・下段で入れるものをカテゴリ分けするのがおすすめです。
上段・中段・下段にどのような食材が適しているのか、以下で詳しく紹介します。
上段は保存期間が長くて見た目がわかりやすいものを入れる
冷蔵室の上段は長期保存できて、存在感のある見た目のものを収納しましょう。冷気は下に溜まる性質があるため、上段は下段ほど冷えません。
また上段は奥まで見えにくいことから、何が収納されているのか把握しにくい場所でもあります。
容器が小さいと見失いがちなため、大きなペットボトルやビールなどのドリンク類のストック場所として使うのが最適です。
傾斜で手前に転がってくる缶ストッカーなどを活用すれば、奥のスペースまでむだなく使えます。
中段はたまに使うもの・常備しているおかずを入れる
冷蔵室の中段は、たまに使うものや常備しているおかずを入れるのに向いています。食材のサイズは気にしなくてよいですが、収納方法を工夫することでより使いやすくなる場所です。
例えば常備しているおかずは透明で中身がわかり、同じサイズで積み重ねられる容器に統一します。お弁当で使う食材をトレーにまとめておくのもよいでしょう。
ただし、使いやすい場所だからといって埋め尽くさず、3割程度は余白を残しておきましょう。
下段は予備のスペースを持たせつつ柔軟に使い分ける
冷蔵室の下段は、鍋などの大物のために予備のスペースを持たせつつ柔軟に使い分けましょう。
下段はほかと比べ温度が低いため、保存期間の短い豆腐や納豆、直近2日間で食べきりたいものの収納場所に向いています。棚板の強度もあるため、大きな鍋ごと収納できる場所です。
予備のスペースを用意しておけば、購入後すぐに冷やしたいものや予定外のいただきものも収納場所に困りません。
ドアポケット|奥行きと高さを考えて取り出しやすくする
冷蔵庫のドアポケットは容積が小さいため、奥行きと高さを考えて取り出しやすくするのがポイントです。背の高いボトルや瓶はポケットの奥側、低いものは手前側に入れましょう。
細長く倒れやすいチューブはケースに立てて収納します。小袋のタレやカラシは小さなケースにひとまとめにしておくと、冷蔵庫内でも場所がわかりやすいです。
収納力が足りない場合は、洗濯ばさみやフックなどを利用してポケットの外側に引っかけて収納してみましょう。
パーシャル・チルド切替室|食材に適した温度と保存方法に工夫する
パーシャル・チルド切替室で保存すると解凍いらずで調理できるため、使いこなせば効率的に食材を使えます。
パーシャル室は約-3℃~-1℃に保たれ、食材がわずかに凍る温度で酸化するのを防止します。肉や魚、カレーなど保存期間の短い調理済み食材の収納に最適です。
一方、チルド室は約0℃~2℃で、食材が凍る直前まで冷やし鮮度を維持します。納豆・チーズ・はんぺんなど凍らせたくないけれど、長持ちさせたい食材を収納しましょう。
野菜室|野菜のほかに冷温保存や深さを生かして収納する
野菜室は深さがあることや直射日光が当たらないことから、野菜のほかに冷暗保存が適しているお米にも適したスペースです。
野菜室の上段やスライドトレーは見渡しやすく手間なく食材を取り出せるため、すぐに使いたいもの・日持ちしないものを入れましょう。
深さのある下段はケースを使って葉物野菜を縦置きしたり、仕切りでカット野菜を入れた収納袋を立たせたりすると、底に埋まる野菜がなくなります。
空いたスペースには米びつを入れてお米を良い状態で保管しましょう。
冷凍室|浅深を使い分けてきっちり詰めればよく冷やせる
冷凍室は浅深を使い分けて、きっちり詰めればよく冷やせます。冷蔵室と違ってすき間をなくすのがポイントです。
冷凍室は一般的に上段と下段にわかれており、それぞれ高さが異なります。上下段に分けて、パズルのように食材を詰めて上手に収納しましょう。
以下で冷凍室の上段と下段の収納のコツを紹介します。
上段は使いかけの食材やアイスなどをメインに見やすく片づける
冷凍室の上段は取り出しやすいため、よく使う食材をメインに収納します。冷凍食品の残り・冷凍ご飯・作り置きの惣菜・カップアイスなどがおすすめです。
肉や魚、野菜などを自分で袋やラップに入れたものも上段に入れます。
多用途で使いやすいことから形が揃っていないものが多くなるため、収納ケースで種類ごとにまとめて、何が入っているか一目でわかるように整理しましょう。
下段は縦置きも使って大容量・高さある食材をうまく収納する
冷凍室の下段は、深さを活かして縦置き収納するのがおすすめです。大容量や高さのある食材を入れるスペースとして使いましょう。
ファミリーパックのアイスなど大箱に入った食材や、大容量の冷凍食品が入った袋などは、冷凍室の下段にぴったりです。
また、小さな保冷材はケースに入れてまとめておくと使いたい時にすぐに取り出せます。
引き出しや別容器をラベリングして収納するとどこに何があるかわかりやすい
引き出しやケース、保存容器などの収納グッズは、ラベリングしておくとより使いやすくなります。
例えば、ヨーグルトなどはパッケージを外して、ケースに収納するとコンパクトになりスペースを活用しやすいです。
ドアポケットに入れる液体調味料は、ポケットの高さに合わせたボトルへ入れ替えれば、縦の空間を活かしてより多く収納できます。
ケースにラベリングしておくと、誰が見てもどこに何が入っているのかわかりやすい冷蔵庫になるでしょう。
冷蔵庫の収納アイデアを考えてすっきり整理するメリット
収納アイデアを考えて冷蔵庫をすっきり整理すると以下3つのメリットが得られます。
- 見た目がすっきりして目当てのものが見つけやすい
- 扉を開ける時間が減って冷却効率が上がり電気代が安く済む
- 食品の使い忘れや重複買いが減って食品ロスの削減につながる
冷蔵庫を整理すると、目当てのものを見つけやすくなり料理の時短につながります。扉を開けて食材を探す時間が減ることで、冷却効果が上がり電気代を節約できるのもポイントです。
ぱっと見て何が入っているかわかることで、使い忘れて賞味期限を切らしたり、使い切る前に重複して購入したりすることを防げるでしょう。
冷蔵庫の収納アイデアを知り実践するだけで、食品ロスも削減できるなど家計にも環境にも大きなメリットがあります。
【タイプ別】冷蔵庫でどこに何を入れるか決める収納アイデアの具体例
冷蔵庫の使い方によって、同じ収納アイデアでも合う合わないがあります。合わない方法で収納しても継続できないため、自分の性格に合った収納方法で管理しましょう。
以下2つのタイプに分けて、収納アイデアの具体例を紹介します。
- ゆるやかタイプ
- きっちりタイプ
ゆるやかタイプ
細かくなりすぎず、ゆるやかに場所を決めて収納したい方は、以下の方法が向いています。
入れる場所 | 入れるもの・収納アイデア |
上段 | 長期保存できる定番のもの |
中段 | 数日中に食べるもの・いつもは買わないもの |
下段 | すぐに食べるもの・子どもが食べるもの |
チルド室 | 左右で入れるものを分ける |
まず冷蔵室を大まかに上中下の3段に分けて考えます。
上段は長期保存できる定番のものを収納してください。
中段は数日中に食べるものを入れます。購入したのをつい忘れてしまうようなイレギュラーなものを収納するのもおすすめです。
すぐ食べるものや子供が食べるものは手の届きやすい下段に、チルド室は細かく区切らず左右で入れるものを分けましょう。
きっちりタイプ
きっちり収納したい方は以下の収納方法を参考にしてみましょう。
入れる場所 | 入れるもの・収納アイデア |
1段目 | 長期保存できる定番のもの |
2段目 | ストック食材 |
3段目 | 作り置きのもの |
4段目 | すぐに食べるもの・子どもがたべるもの |
チルド室 | 細かく区切って使い分ける |
1段目は長期保存できる定番のものを収納します。
2段目はストック食材です。ストック状況をすぐ確認できるように、ケースに入れて取り出しやすくしておきましょう。
3段目は、作り置き食材を透明な保存容器に入れて収納します。
4段目はすぐに食べるものと子どもが食べるものです。パッケージを外した時に賞味期限をラベリングしておけば計画的に食材を使えます。
チルド室は仕切りやケースを活用し、細かく区切って使いましょう。
冷蔵庫を収納アイデアですっきり片づけたいならトトノ 野菜・冷凍室用 伸縮ストッカー
トトノ野菜・冷凍室用 伸縮ストッカーシリーズは、野菜室と冷凍室の食材を分けて入れられるケースです。
ケースの長さを調整できるため、収納する食材や野菜室・冷凍室の空きスペースに合わせられます。
仕切りは位置を移動させられ、使い勝手がよいでしょう。
さらに全側面がスリットで通気性もよく、ケースに入っている食材もよく冷えます。
深型・浅型、レギュラー・スリムとサイズ展開が豊富で、収納場所に合わせて使用可能です。調整できる長さはシリーズで共通しているため並べてもきれいにまとまります。
複数のシリーズを組み合わせて使うことで整理整頓しやすくなるでしょう。
- 深型|野菜室・冷凍室の本体容器にぴったり
- 浅型|野菜室・冷凍室のスライドトレーにぴったり
深型|野菜室・冷凍室の本体容器にぴったり
商品名 | トトノ 野菜・冷凍室用 伸縮ストッカー深型 レギュラー | トトノ 野菜・冷凍室用 伸縮ストッカー深型 スリム |
サイズ | 22~33.5×22×13.7H(cm) | 22~33.5×11×13.7H(cm) |
詳細 | 公式ショップへ | 公式ショップへ |
トトノ野菜・冷凍室用 伸縮ストッカーシリーズの深型は、野菜室と冷凍室の深いスペース向け商品です。サイズはレギュラーとスリムの2種類あります。
ケースの高さは共通して約14cmあるため、食材を立たせて収納しても安定感があるのが特長です。
スリムはにんじんやきゅうりなどの細長い食材、レギュラーはかぼちゃやキャベツなどの大きい野菜も収納できます。冷凍室でうどんや冷凍食品の袋などを立てて使うのもよいでしょう。
浅型|野菜室・冷凍室のスライドトレーにぴったり
商品名 | トトノ 野菜・冷凍室用 伸縮ストッカー浅型 レギュラー | トトノ 野菜・冷凍室用 伸縮ストッカー浅型 スリム |
サイズ | 22~33.5×22×5.7H(cm) | 22~33.5×11×5.7H(cm) |
詳細 | 公式ショップへ | 公式ショップへ |
トトノ野菜・冷凍室室用 伸縮ストッカーシリーズの浅型は、野菜室と冷凍室のスライドトレーの収納ケースとしておすすめです。
サイズはレギュラーとスリムの2種類あります。高さが約6cmと浅いため、使いかけや小分けにした食材が収納しやすいです。
野菜室では、ピーマンやミニトマトなど立てて収納しにくい食材、冷凍室では小さな保冷剤やカップアイスなどを入れる時に役立ちます。
冷蔵庫のどこに何を入れるか決める際に避けたいNG収納例
以下4つのチェックリストに当てはまる収納方法は、NG例です。
- 入るものは次々に入れて詰め込んでいる
- レジ袋のまま隙間に押し込んでいる
- サイズや使うタイミングが別々のものが同じ場所に入っている
- 期限を気にせずに手前から置いている
冷蔵庫に次々ものを詰め込むことは、冷蔵庫内の冷却効率を悪くするため避けましょう。
レジ袋のまま収納するのもNGです。中に何が入っているかわかりにくいことから使い忘れにつながります。
サイズや使うタイミングを無視して収納するのも合理的ではありません。空間を有効活用し、効率的に出し入れするためには、サイズや使うタイミングが同じものを一緒のスペースに収納することが大切です。
保管期限が短いものは、奥にあると存在に気がつかず食品ロスの原因になるため、手前に移動させましょう。
冷蔵庫の収納アイデアを活用してどこに何を入れるか考えるところから楽しみましょう
冷蔵庫の収納上手になれば目当てのものがすぐに見つかるため、冷却効率があがり電気代を節約できる上、使い忘れや重複買いの心配もありません。
冷蔵庫を整理したい方はケースや引き出しを活用して、どこに何を入れるか決めましょう。
リッチェルのトトノ野菜・冷凍室用 伸縮ストッカーシリーズなら、ケースサイズや仕切りの場所を調整できるため、むだな空間を作らずに庫内がきれいにまとまります。
整理された冷蔵庫は開けるたびに気持ちがよいものです。ぜひこの機会に楽しみながら冷蔵庫の収納を見直しましょう。
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